作品一覧

  • 沖縄の歩み
    4.8
    米軍占領下の沖縄で,圧政への抵抗運動に理論・実践の両面で献身した著者が,沖縄の日本復帰直後の時期に,若い世代に向けて「これだけは語り伝えておきたい」と著した沖縄の歴史.平易な表現を用いながら,構造的な把握の確かさと人間味あふれる叙述が魅力の沖縄通史として,「島ぐるみ闘争」の歴史の探究が進む中で再び注目の集まる幻の名著が蘇る.

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  • 戦前・「家」の思想(叢書・身体の思想)
    値引きあり
    -
    1巻1,870円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 敗戦をへて日本の家・家族は大きく変貌した。戦前の「家」は解体したのか。その理念はどうなったのか。交錯する国と家の役割とは? 【目次】 はしがき 序説 家庭見直し論のなかで 1 状況の持続と変貌 2 四つの家庭見直し論 一 解体される実体と強化される理念 1 撹拌される「家」と村 2 国に吸引されてゆく「家」 3 すすむ擬制化 4 扮装をはぎとるもの 二 再編される実体と理念 1 「中流」幻想の析出と動揺 2 「家」の無化への想念 3 「美俗」の修復 4 「母」の聖化 鹿野 政直 1931年生まれ。歴史学者。早稲田大学名誉教授。早稲田大学文学部卒。同大学院修了。専門は、日本近代史、思想史。 著書に、『日本近代思想の形成』『明治の思想』『明治維新につくした人々』『資本主義形成期の秩序意識』『日本近代化の思想』『大正デモクラシーの底流-土俗的精神への回帰』『日本の歴史27 大正デモクラシー』『近代精神の道程 ナショナリズムをめぐって』『福沢諭吉』『戦前・「家」の思想』『近代日本の民間学』『戦後沖縄の思想像』『「鳥島」は入っているか』『婦人・女性・おんな 女性史の問い』『歴史の中の個性たち』『沖縄の淵 伊波普猷とその時代』『化生する歴史学 』『歴史を学ぶこと』『日本の現代 日本の歴史9』『健康観にみる近代』『兵士であること 動員と従軍の精神史』『日本の近代思想』『現代日本女性史 フェミニズムを軸として』『近代国家を構想した思想家たち』『近代社会と格闘した思想家たち』『鹿野政直 思想史論集(全7巻)』『沖縄の戦後思想を考える』などがある。

ユーザーレビュー

  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    沖縄の歴史を知らず手放しであの海や文化を享受してはならないという気持ちで読みました。

    米国やそれに逆らわず追従する権力者たち。彼らの非道な行いがありありと記されていました。でも一貫して大切なのは絶対に屈さず闘い続けること。次に沖縄に足を踏み入れるときはこれまでのひとたちの意志を感じながら楽しみたいと思います。

    0
    2024年11月10日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    【分断から信頼へ】
    73年刊の児童書の復刻。平易な文章で日本復帰までを描いている。薩摩の侵略以降搾取と差別の下に置かれたことには心が痛むが、他方内部にも分断や利害関係があることにも注意が払われており、一枚岩になれない沖縄への無念が感じられる。ただ一度、島ぐるみの土地闘争のみが時を得た瞬間であり、沖縄全体の連帯が成立すると同時に本土の高い関心も得られ、米の行動変容を促した。連帯した沖縄の潜在力を示しながら、しかし二度目の機会はなく米日都合の復帰が実現し、著者は未来に希望を託し筆を置く。

    著者は人民党事件で壊滅的状況に陥った革新勢力を地下活動で支え、党派を超えた人間的な信頼関係を大切にして島ぐる

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    2023年05月08日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    沖縄の今までの壮絶な歩みが記されていて、歴史を振り返えられる良書だった。

    沖縄の人たちの今までの歴史をみると、自ずと今の現状が、なぜそこに至ったのかがより深く理解できる。

    今まで日本政府(本土)から虐げられてきた沖縄。その歴史を知れば知るほど、辛く、申し訳ない気持ちに苛まれる。
    そして今もそれは終わることなく、彼らはずっと闘い続けている。

    先日私も辺野古に座ったが、これを代わる代わる毎日行い、それをもう3000日以上も続けていることに尊敬しかないし、何とも言えない感情が湧き起こってくる。

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    2022年11月15日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    島ぐるみ闘争を支えた活動家が、沖縄を去った後に綴った通史。薩摩の支配下での社会制度・文化の変革や、沖縄の社会運動が抱えてきた弱点についても触れられていることが、叙述に厚みをもたらしている。

    なお、本書が指摘した沖縄の社会運動の弱点とは、本土への依存であった。この点は、もはやかなり克服されているのではないだろうか。むしろ本土の社会運動の方が、沖縄に依存しつつあるのではないだろうか。

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    2019年08月28日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    著者である国場幸太郎氏は本書を小中学生向けに著したようで、沖縄の歴史が平易に書かれています。基本文献として読む価値は今も高いと思えます。

    0
    2020年01月19日

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