作品一覧

  • 沖縄の歩み
    4.8
    米軍占領下の沖縄で,圧政への抵抗運動に理論・実践の両面で献身した著者が,沖縄の日本復帰直後の時期に,若い世代に向けて「これだけは語り伝えておきたい」と著した沖縄の歴史.平易な表現を用いながら,構造的な把握の確かさと人間味あふれる叙述が魅力の沖縄通史として,「島ぐるみ闘争」の歴史の探究が進む中で再び注目の集まる幻の名著が蘇る.

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  • 「反復帰論」を再び読む
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    1巻1,650円 (税込)
    戦後アメリカの施政権下から日本に「復帰」する前の沖縄で1970年に誕生した、「反復帰論」の原点を知る本。日本への復帰運動の奔流の中、「反復帰論」は米軍基地を残したままの「復帰」を見つめ、沖縄が心情的に日本を「祖国」として希求することを拒否し、沖縄の真の自立とは何かを問いかけた。最初に「反復帰論」が登場した雑誌『新沖縄文学』(沖縄タイムス社)から8編の論文を再収録。誕生の背景と現代的意味の解説を2編収録した。筆者は大城立裕、珊瑚太郎(牧港篤三)、新川明、仲宗根勇、大江健三郎、池沢聡(岡本恵徳)、比屋根照夫、谷川健一。解説は小松寛、仲里効。

ユーザーレビュー

  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    沖縄の歴史を知らず手放しであの海や文化を享受してはならないという気持ちで読みました。

    米国やそれに逆らわず追従する権力者たち。彼らの非道な行いがありありと記されていました。でも一貫して大切なのは絶対に屈さず闘い続けること。次に沖縄に足を踏み入れるときはこれまでのひとたちの意志を感じながら楽しみたいと思います。

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    2024年11月10日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    【分断から信頼へ】
    73年刊の児童書の復刻。平易な文章で日本復帰までを描いている。薩摩の侵略以降搾取と差別の下に置かれたことには心が痛むが、他方内部にも分断や利害関係があることにも注意が払われており、一枚岩になれない沖縄への無念が感じられる。ただ一度、島ぐるみの土地闘争のみが時を得た瞬間であり、沖縄全体の連帯が成立すると同時に本土の高い関心も得られ、米の行動変容を促した。連帯した沖縄の潜在力を示しながら、しかし二度目の機会はなく米日都合の復帰が実現し、著者は未来に希望を託し筆を置く。

    著者は人民党事件で壊滅的状況に陥った革新勢力を地下活動で支え、党派を超えた人間的な信頼関係を大切にして島ぐる

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    2023年05月08日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    沖縄の今までの壮絶な歩みが記されていて、歴史を振り返えられる良書だった。

    沖縄の人たちの今までの歴史をみると、自ずと今の現状が、なぜそこに至ったのかがより深く理解できる。

    今まで日本政府(本土)から虐げられてきた沖縄。その歴史を知れば知るほど、辛く、申し訳ない気持ちに苛まれる。
    そして今もそれは終わることなく、彼らはずっと闘い続けている。

    先日私も辺野古に座ったが、これを代わる代わる毎日行い、それをもう3000日以上も続けていることに尊敬しかないし、何とも言えない感情が湧き起こってくる。

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    2022年11月15日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    島ぐるみ闘争を支えた活動家が、沖縄を去った後に綴った通史。薩摩の支配下での社会制度・文化の変革や、沖縄の社会運動が抱えてきた弱点についても触れられていることが、叙述に厚みをもたらしている。

    なお、本書が指摘した沖縄の社会運動の弱点とは、本土への依存であった。この点は、もはやかなり克服されているのではないだろうか。むしろ本土の社会運動の方が、沖縄に依存しつつあるのではないだろうか。

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    2019年08月28日
  • 沖縄の歩み

    Posted by ブクログ

    著者である国場幸太郎氏は本書を小中学生向けに著したようで、沖縄の歴史が平易に書かれています。基本文献として読む価値は今も高いと思えます。

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    2020年01月19日

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