宮城修の作品一覧
「宮城修」の「ドキュメント 〈アメリカ世〉の沖縄」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宮城修」の「ドキュメント 〈アメリカ世〉の沖縄」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書でアメリカ世とされる1945-1972年。たった27年弱の期間であるが、沖縄と本土の歴史の違いは際立っており、その根本は日本唯一の地上戦の惨禍とそれに続く米軍による暴力的な軍政であり、本土の歴史と比較することはできない。本書では、あまり語られない米軍統治時代について時系列・トピック毎にわかりやすくまとめてある。
この27年に積み上った負担が、日本復帰後にも基地負担として継続している。一方、沖縄の戦略的位置は、単純な本土移転や基地の返還を許さないのも事実であり、普天間を返還して辺野古に反対というのは、少なくとも戦略論としては全く通らない議論。
こうした歴史を踏まえつつ、論点を考えながら、
Posted by ブクログ
日本復帰に至るまでに,沖縄の人々が強い民意を軸にアメリカの暴政への対抗を続けていたと知ることができた.
それに対して
・経済界はアメリカとの協調で得られる利益から,行政(瀬長市政)へは非協力的であった
・アメリカは,『「民主主義のショーケース」と位置付ける沖縄で,露骨な非民主的手法は使えなかった』(p.59)とはいうものの,市議会経由での市長降ろしやら,『沖縄での「自治は神話」』という高等弁務官(沖縄に関して大統領から大幅な権限が与えられた軍属)が居たり,相次ぐ軍事的事故・基地外での事件など,アメリカによる統治は救いのない状況でしかなかった.
・日本政府は返還交渉にあたっては,返還の実績を重視