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  • 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密
    3.8
    人間はどこから来て、どこへゆくのか? この古くて新しい問いに答えようとする新たなる名著が誕生した。 著者はいう。 並はずれた種である人類は、いま超生命体になりつつある、と。 その超生命体=ホモ・オムニス(集合性人類)とは何者なのか? 本書は宇宙の誕生から説き起こし、人類という種がいかにして自分たちを変え、 自然との関係を変えてきたかを語りつくす。 その語り口は、自然科学と人文科学が融合した、現代ならでは知見を縦横無尽に往来する、ビッグ・サイエンスにしてビッグ・ヒストリーといえる。 人間をここまで変えてきた進化、なかんずく文化の進化がいかになされたのか。著者は4つの要素がそれを推し進めたのだという。 火。 言葉。 美。 時間。 火を使うことは、人間の利用可能なエネルギーを飛躍的に増大させ、わたしたちを生物的な限界から解き放った。 言葉という情報こそが、複雑な文化的知識を正確に伝え、わたしたちを協力させることを可能にした。 美が、わたしたちの活動に意味をもたらし、共通のアイデンティティで融合させ、大規模な社会をつくりあげた。 そして時間が、世界を客観的・合理的に説明する方法の基盤となり、わたしたちの科学をここまでにした。 この4つの要素と人類の物語は新鮮な驚きに満ち、今まで気づかなかった人間観を与えてくれる。 そして、生物進化を超えた文化進化の先には「超人類」の姿が見えてくる……。 2020年の英国王立協会(世界最古のもっとも権威ある学会)サイエンス・ブック賞最終候補作。 科学本の垣根を超え、知的刺激を求めるあらゆる読者に贈る、待望の邦訳。

ユーザーレビュー

  • 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密

    Posted by ブクログ

    個人的に人類史が好きな方には、おすすめの一冊という感じ。
    人類進化の3要素「遺伝子」「環境」「文化」を進化させた4つの要素「火」「言葉」「美」「時間」の発明・発見について書かれている。
    文化は、他社から学ぶ能力とそうして得た知識を表現する能力に支えられている。

    【火】
    体内の燃焼(代謝)はゆっくり進むが、火の燃焼スピードは、速いので強いエネルギーを発散する。これにより、人間は、エネルギーの外部委託(アウトソース)が可能になった。
    また、夜でも明かりがある状態となり、活動時間も大幅に増えた、そして、エネルギーの吸収を効率した(より美味しく、衛生的に)ことにより、時間も増え、狩り以外のことにも時

    0
    2023年01月29日
  • 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密

    Posted by ブクログ

    人間の進化の過程で大きな影響を与えた4つの要素についての考察
    火、言葉、美、時間

    1.火
    火を使って食べ物を加熱することにより、消化吸収が効率化(消化エネルギーの外部化)
    →カロリーをたくさん消費する脳を維持、拡大することができた

    火を使うことによりエネルギーをコントロールして陶器や金属加工などが可能となり文明の構築、生産性向上できた

    2.言葉
    言葉や文字によりコミュニケーションや知識の蓄積が可能となって組織化が進んだ

    3.美
    美の概念により装飾品やスパイスに価値がついて、交易が効率的に行われるようになった

    4.時間
    時間や数字を用いて現実世界を標準化することにより、認識のやりとりが

    0
    2023年11月09日
  • 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密

    Posted by ブクログ

    良き祖先となるために
    資産や知識を残すことも大切かもしれないが
    文化を残すことが大切なんですね
    先住民は当たり前のように文化を残してきました

    林業をなりわいにするって改めて大切なんだと感じました
    国産材の建築を長持ちさせたい

    0
    2022年08月03日
  • 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密

    Posted by ブクログ

    「美」と「時間」が人間文化を進化させたという着眼点が本書の面白さだと思いますが、どうしてもサピエンス全史と比較してしまいますね。

    全てサピエンス全史でいう認知革命(虚構の誕生)で説明できると思いました。

    0
    2022年09月19日
  • 進化を超える進化 サピエンスに人類を超越させた4つの秘密

    Posted by ブクログ

    なかなか面白い読み物で、想像を掻き立ててくれました。
    でも哀しいかな、当方の知識不足のせいで本書の主張にどれくらいの客観性があるのかの見当がつきませんでした。
    面白いんだけれども、本当ですか?みたいな感じがつきまとうというか。
    まぁでもこれはよろしくない発想でしょうが、文系と理系の発想が上手く組み合わさった色々なヒントが詰まった書物かなと思います、当方ごときがいうのも何ですが。
    高校生とかに読んでもらいたいです、夏休みにいかがでしょう?

    0
    2022年07月29日

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