マノジ・プラダンの作品一覧
「マノジ・プラダン」の「人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「マノジ・プラダン」の「人口大逆転 高齢化、インフレの再来、不平等の縮小」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
人口大逆転、、、変な日本語だが、
要は人口ボーナスから人口オーナスへ転換した国で何が起こるか、
これを真っ先にその状況、すなわち高齢社会になった日本をモデルにして考察する、
というユニークな本。
本来高齢化社会になって労働人口が減ると、高金利、インフレが起こるはずだが、
日本はならなかった。
その理由はグローバル化にあったと解説。
日本は労働力を海外に求めた。現地生産という形で。
結果インフレはおこらず、日本自体が低賃金国になったのが現在。
日本もさることながら、中国もその入り口に来ていることに警鐘を鳴らしている。
それだけ世界経済における中国の影響が強くなったとい
Posted by ブクログ
人口動態を基に近い将来に始まるインフレを予測した本。
過去30年は日本に限らず世界的にデフレだったそう。これは中国の市場開放による生産増の影響が大きかった。一方で今後は世界的な少子高齢化により生産量<需要量となるため、物価高(インフレ)へ変化することを予想している。
本書の特徴として、論旨の一つ一つに向けられる反論に対し丁寧に回答を示す構成になっている。例えば、高齢化がすでに進んでいる日本で何故インフレになっていないのか?インドやアフリカ諸国などこれからも人口が増大する国々は中国の役割を担えないか?など。
経済や環境、技術など分野を問わず、将来の変化を予測することは非常に難しいと思う。
Posted by ブクログ
「大逆転」といったタイトルでもあり、異説、新説のような雰囲気だが、読み始めると、これが王道だと感じるほどに説得力がある。主張をひと言で述べるならば、"人口構成とグローバル化が今後30年ほどインフレ圧力をもたらす”ということ。少子高齢化は、経済の衰退とデフレを齎すという論説への反論本である。・・・が、インターネットを検索すると「少子高齢化がインフレを齎す」という論説も多い。異説でも新説でもないし、そもそも説得力があるものだという事を少し残念にも思いながら、気を取り直して、その両端の考えを読み解いていく。
中国の台頭と東欧の世界貿易システムへの参加は、世界貿易における利用可能な労働力に
Posted by ブクログ
過去30年間の世界経済をグローバル化と人口構造の視点から分析し、今後中国を含めた多くの国々で高齢化が進むことで、世界の経済トレンドが低成長・インフレ・高金利へとシフトすることを予測する経済書。
著者は、中国の安価で豊富な労働力がグローバル経済に組み込まれるとともに、世界各国の労働人口割合が高かったことが、過去30年における世界的な経済成長と国家間の不平等の縮小だけでなく、デフレ傾向や低金利といった「理想的な経済状況」が維持された要因でもあり、その状況は、先進国の中でいち早く高齢化と低成長の時代に入った日本においても、終身雇用という特殊な労働慣行と相まって維持されてきたのだと分析する。
その
Posted by ブクログ
人口構成とグローバル化の大逆転が、インフレを引き起こす。
未熟練労働者の増加で実質賃金が低下したこと、労働組合組織率の低下で交渉力が低下したこと、によってデフレ圧力が強く働いた。
出生率の低下で、労働力はひっ迫、高齢者介護が増える、グローバル化の減速、などで厳しい時代がやってくる。
デフレ傾向からインフレへ、名目金利の上昇、不平等は改善される。
フィリップス曲線はフラットになったように見える。
労働者の交渉力が低いほど自然失業率も低下する。
債務の罠=債務比率が高いため金利上昇を引き上げられない。
中国の労働力が減少する。高齢化で貯蓄が低下する。自国のイノベーションが起きないと生産性が向上