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  • 世界の果てまで連れてって!…
    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    第二次大戦後のパリの混沌、謎に満ちた突発的事件、齢七十九にして夜ごと男をあさり舞台に全てを賭ける伝説の女優テレーズの「とてつもない」生、恋愛、友情、狂気……。二十世紀パリで芸術に多大な影響を与え、世界を放浪した作家・詩人サンドラール。その横溢する言葉の力に圧倒される、伝説的怪作。

ユーザーレビュー

  • 世界の果てまで連れてって!…

    Posted by ブクログ

    自己中に凝り固まった、我が儘でひたすら傍迷惑な婆さんが大暴れする話と思ってると、案外そうでもない。何せ、登場人物が一人残らず、彼女に匹敵する自己中の、傍迷惑野郎ぞろいだからだ。基本、モデルのある小説らしいが、なるほどパリの演劇界なんてものは一生近づかないことにしよう。元より縁もないが。
    内容については一つだけ。終盤近く、かなり重要そうな人物が、テレーズも含めた友人たちみんなに見捨てられ、「自殺した」の一語で片づけられて、あっさり退場する。サンドラールと同じスイス出身とついでのように触れられる、この人物への扱いは気にとめておいてもいいかも知れない。

    0
    2022年02月17日
  • 世界の果てまで連れてって!…

    Posted by ブクログ

    「伝説的怪作」という文言、表紙、そして謎めいたタイトルに惹かれて買ってみた本は、確かに「怪作」だった。個人的には、品のない舞台設定や描写がどうも嫌で、途中でやめたかったほど。全く面白くなかったわ。本当に!

    60年代くらいから西欧を中心に性の解放が起きたと思うけど、この本は56年に書かれている。タイムリーだったのかもね。一般的に美しい容姿とは言われないほどヨボヨボになった79歳の老母(醜い)を現役の大人気女優(華やかな)というパラドックス的な設定をベースに、「破天荒」な彼女が訴える「常識」とは?

    性の政治学とかまたちゃんとやりたいなぁとか思った。バトラーはもう読みたくないです…

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    2022年04月08日

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