タリアイ・ヴェーソスの作品一覧
「タリアイ・ヴェーソス」の「氷の城」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「タリアイ・ヴェーソス」の「氷の城」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
決して難しくは無いけれど、描かれている世界に自分から踏み込んでゆかないと、よくわからないままに読み終わってしまうような作品。どれほどの寒さで、どれほどの硬さで、どれほどの美しさで、どれほどの巨大さなのか、想像を超えるような氷の城。その城の魔力に人も鳥も惹きつけられて意思も自由も失ってしまう。ノルウェーにはきっと、本当にそんな寒さが有り、そんな氷の城があるのだとおもいながら読んだ。少女たちの心や周囲の人々の思いを頑張って追いかけながら読んだので、読後は、しっかり文学を読み終えた気がした。決して説き明かされないなにかを周辺からとにかく描いて描いていくこれは、やはり文学作品なのだろう。
Posted by ブクログ
北欧ノルウェーの凍てつく冬、11歳の少女2人の儚い友情の物語。
シスは転校生・ウンと仲良くなるがある日彼女は忽然と姿を消してしまう。
冬のある朝、1人の少女が登校中に姿を消す。捜索をしても見つからない恐怖と諦め。その前日に会っていた
少女の誰も救えない後悔と喪失がひしひしと伝わってきます。
この物語の根幹は、その雄大で容赦ない自然でしょうか。1人の少女が導かれるように
その冬の氷による自然の煌めきの奥へ奥へと進んでしまい、神様に隠されてしまう。
読んでいて久々に自然への畏怖を覚えました。自然は怖いという当たり前のこと。
最近は「正しく怖がる」という考えが広まり、自然もそのひとつとなってき