作品一覧

  • 隠された聖徳太子 ――近現代日本の偽史とオカルト文化
    4.0
    日本史上、最も神秘に満ちた「聖人」――聖徳太子。近代において「人間太子」も登場するが、それは無論ただの人間ではない。日本が「西洋化」する中、彼と西洋との繫がりが語られる。そして「オカルトブーム」では、前近代と異なる形で「超能力者」として新たな命を吹き込まれる。様々な姿の太子を描く人々は、何を求めてきたのか。太子の「謎」は、人間の「隠されたもの」への強い関心を搔き立てる。本書では「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩みつつ、その真相を読み解く。
  • オカルト・ニッポン
    -
    1巻220円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●触れ得ない存在となった現代のイタコ 失われた「死者の声を聞く日常」 大道晴香 ●魔術研究とエロトロジー 戦前昭和のインテリとオカルティズムの交差 大尾侑子 ●ノストラダムスから聖徳太子へ 五島勉による終末論の行方 オリオン・クラウタウ ●人と世界を把握する営みはどこへ向かうか 占いとスピリチュアリティが滲む社会 鏡リュウジ

ユーザーレビュー

  • 隠された聖徳太子 ――近現代日本の偽史とオカルト文化

    Posted by ブクログ

    聖人・聖徳太子がどのような過程でオカルトへ取り込まれていったのかを丹念に追った一冊。キリスト教関係者の関与などもあり壮大なドラマのよう。面白くて2回続けて読みました!お勧め!

    1
    2024年11月25日
  • 隠された聖徳太子 ――近現代日本の偽史とオカルト文化

    Posted by ブクログ

    ネイティブ外国人の教授先生なのだが、日本語の扱いが上手すぎてまずそこがびっくり。
    違和感ないというか、読みやすい。日本人の研究家といっても全くおかしくない。
    そこ、気にするところでないのかもしれないが、このところ変な文章ばっかり読んで来た気がするので、ちょっと思った次第。


    みんな大好き聖徳太子。
    日本の歴史、社会の中でどのように読み解かれて来たか。

    あらゆるものを投影出来るキャラであって、君主制から民主制、オカルトまでなんでもあり。

    近年のオカルトブームにあっての山岸涼子、五島勉、また、その根底となったろう梅原猛も取り上げている。

    本の内容としては、そうした聖徳太子とはなんであったか

    0
    2024年10月17日

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