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日本史上、最も神秘に満ちた「聖人」――聖徳太子。近代において「人間太子」も登場するが、それは無論ただの人間ではない。日本が「西洋化」する中、彼と西洋との繫がりが語られる。そして「オカルトブーム」では、前近代と異なる形で「超能力者」として新たな命を吹き込まれる。様々な姿の太子を描く人々は、何を求めてきたのか。太子の「謎」は、人間の「隠されたもの」への強い関心を搔き立てる。本書では「歴史」と「偽史」の曖昧な境界を歩みつつ、その真相を読み解く。
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Posted by ブクログ
聖人・聖徳太子がどのような過程でオカルトへ取り込まれていったのかを丹念に追った一冊。キリスト教関係者の関与などもあり壮大なドラマのよう。面白くて2回続けて読みました!お勧め!
ネイティブ外国人の教授先生なのだが、日本語の扱いが上手すぎてまずそこがびっくり。 違和感ないというか、読みやすい。日本人の研究家といっても全くおかしくない。 そこ、気にするところでないのかもしれないが、このところ変な文章ばっかり読んで来た気がするので、ちょっと思った次第。 みんな大好き聖徳太子。...続きを読む 日本の歴史、社会の中でどのように読み解かれて来たか。 あらゆるものを投影出来るキャラであって、君主制から民主制、オカルトまでなんでもあり。 近年のオカルトブームにあっての山岸涼子、五島勉、また、その根底となったろう梅原猛も取り上げている。 本の内容としては、そうした聖徳太子とはなんであったか、というより、歴史書、偽書の差異はなんであって、そこから何が読み取れるかというところかな。 聖徳太子好きな人にはちょっと物足りず、偽書好きには常識以前の話的な、まあ入り口の本かな。 参考文献もたくさん挙げられていたが、と学会関係が全くなかったな。ご存知ないとは思わないけど、五島勉を語るには、そこ避けられないと思うけどなあ。
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隠された聖徳太子 ――近現代日本の偽史とオカルト文化
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