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ユーザーレビュー

  • 不自然な死因~イギリス法医学者が見てきた死と人生

    Posted by ブクログ

    本の内容にはまったく関係ないけどこの人の言い回しとか表現とかいちいち好きだわぁ
    なんかすごい詩的でおしゃれでセンスがよろし

    “あなたにできることはなかった”
    これは多くの遺族にとって、とても重要な言葉だ
    遺族が経験する悲嘆の段階の1つに、罪悪感がある
    この言葉は魔法のように罪悪感を消してはくれないが、少し早く消し去ってくれる

    9.11で人体組織とか骨の破片が混じった瓦礫をふるいにかける仕事をした人が、飛行機の搭乗前に自分の身体のすべてのパーツ、手足の1本1本に自分の名前を書いた(墜落して体がバラバラになった場合に備えて)ってすげーエピソード

    えぇ〜著者の人生あんまり山あり谷ありすぎる
    めっちゃくちゃタフな人だと思っちゃったけどやっぱしそういう風に見える人こそガクッときちゃうもんなのかなぁ
    全部ひっくるめてまじでビッグリスペクト

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    2025年11月19日
  • 不自然な死因~イギリス法医学者が見てきた死と人生

    Posted by ブクログ

    「私はずっと、赤ん坊がいないことで途方に暮れていたが、今は赤ん坊がいるせいで途方に暮れている。」ってすごい良いなー!響いた。
    全然子育てには関係ない本だけど、著者の日常が織り込まれ法医学者だって私たちと何も変わらない人間なんだと思わせてくれる。
    赤ちゃんの遺体が出て事件性が疑われる場合、死産だと殺人にならないので生きていたと証明することが仕事。赤ちゃんの体の仕組みについて書いてあって読み込んでしまった。辛い。
    この本の中でサリークラークという女性の話が出てきた。彼女は2人の子供が立て続けにSIDSで亡くなったことに事件性を疑われ収監。のちにこの有罪判決は取り消しとなるんだけど、その頃にはサリーはアルコール依存症となっておりすぐ亡くなってしまった。これは検察側がSIDSが起こる確率を独立して考え途方もない確率で稀にしか起こらない、とアピールしてしまったことに起因する有罪判決だった。
    2人の子供を相次いで亡くした上に犯していない罪を問われるなんてどれほど絶望したんだろう…胸が潰れるような思い。
    こんな悲しいエピソードもあるんだけど、本としては最後の締め方が非常に爽やかで著者の人柄が表れてると思った。私の今年一番の本として確定。

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    2022年08月08日
  • 不自然な死因~イギリス法医学者が見てきた死と人生

    Posted by ブクログ

    この時期になると、何故かずっしり来るような本を読みたくなる。
    ちなみに去年は『白い鶴よ、翼を貸しておくれ』がそれにあたり、結果ずっしり来たけど感動した。本書においてもそれは同じである。
    ただ本書の場合は「感動した」と言うより「心を揺さぶられた」のニュアンスに近いかもしれない。そのうえ自分はいつにも増して心に訴えかけるものを求めていたんだな、と読後にして気づかされた。

    著者はイギリスの法病理学者(法医学者)。自然死あるいは不自然死(犯罪絡み等)の遺体を解剖し死因を特定する仕事で、彼の子供達の言葉を借りるなら「人を治さない医者」だ。日本でも、ドラマ『アンナチュラル』で一躍認識された職業ではないかと思う。

    本書は彼の生い立ちやキャリア、担当したケースの記録がありありと綴られている。ケースは国内の事件やそれに基づく裁判に留まらず、9.11で犠牲になったイギリス人の検死、果てはダイアナ妃死因の再検証にまで及ぶ。(この辺は自分もよく知っている出来事だけに、現場の悲惨さなど心を大きく揺さぶられた)
    原題も“Unnatural Causes“だから、まさに『アンナチュラル』の世界。しかしドラマとは少し違うセンチメンタルさが、ページのあちこちで滲み出ていた。

    「人間として、私たちは知る必要がある。特殊な死について。死、全般について」

    その言葉通り、本書では人体の機能だったり(「死はプロセスだ」と著者が語るように)死後我々の身体がどのように変化していくのかも如実に語られている。大雑把に言えば「グロ注意」だが、そこは承知の上で目を逸らさず向き合った。
    だから年配の警察官が「ようやく受け入れることができた」と著者に感謝を伝えた話では、自分も同じ想いであることに気づくことができた。故人に最大の敬意を払い、どのように旅立ったのかを丁寧に解析するシェパード博士のおかげで、自分も向き合えたのだと。

    「世の中のために働くには、人間らしさを一時停止させなくてはならないこともある」

    何だかんだで一番驚いたのは、執筆のきっかけかもしれない。子供達が独立し、仕事もひと段落ついた節目に書いたのだと思っていたけど違った。
    「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」。これまで目にしてきた遺体・悲嘆にくれる遺族、職務を理解してくれない人々等、仕事上抑えてきた「痛み」がなだれを打って押し寄せてきた。趣味である飛行機の操縦中に。日常の些細な一コマに。書くことは治療法の一つだったのだ。

    「死は、人生の小さな喜びの大切さに気づかせてくれる」

    本書を読んで得た教訓があるとすれば、自分は2つある。
    与えられた命を絶対に手放さないこと、そして死ぬことを忘れないということ。
    時間を大切にしていても、いつだって命を落とせることまで意識していただろうか。法病理学者のような仕事をしていなくたって死は我々の身近にある。
    でも死を忘れないことで、生きている間に見逃していた喜びに出会えることも彼は立証してくれた。検死台に乗る日には、存分に生を全うできていると良いな。

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    2023年10月12日
  • 不自然な死因~イギリス法医学者が見てきた死と人生

    Posted by ブクログ

    9.11テロ事件、ダイアナ元妃の事故、バリ島テロ・・・その他、実際の犯罪や事故による様々な検死・解剖のほか、
    他殺に見える自殺遺体や、老衰と思われた毒殺事件など、
    ミステリー小説を超える究極のノンフィクションがついに上陸!
    これは売り文句を間違えているのでは?と思った。著名な法医学者の半生を描いた自伝的エッセイです。ミステリ要素はあまりない。仕事柄すごく分かるのだけれど、そんなドラマみたいに何でもかんでも分かるわけないのよね。ひたすら地味で堅実な作業の上に成り立っている仕事であり、フィクションのおかげで勘違いしている患者や遺族はとても多い。心に傷を負ってしまった筆者が気の毒でしたが、少し希望の見える最後でほっとしました。DNA鑑定やAIなどめざましい進歩がある分野ではあると思うけれど、根本で大切なのは故人を大切に思う気持ちであってほしい。

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    2022年10月10日
  • 不自然な死因~イギリス法医学者が見てきた死と人生

    Posted by ブクログ

    中盤、事実が何であれ真実は流動的だということがいくつかのエピソードとともに繰り返される。
    松潤のドラマ99.9%にも「真実はいくつもあるが事実は一つしかない」というくだりがあるので、ドラマの登場人物と現実のベテランが同じことを示していることに感心してしまった

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    2022年10月05日

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