熊本博之の作品一覧
「熊本博之」の「復帰50年の沖縄世論」「辺野古入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「熊本博之」の「復帰50年の沖縄世論」「辺野古入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2022年の年明け早々に初めて沖縄に行った。そのとき、関東から移住して辺野古の埋め立てに反対する活動をしている人に周辺を案内してもらった。それはそれでびっくりするような景色や現実はこうなんだという話を聞いたものだけど、それはそれで一面しか見ていなかったと、この本を読んで思わされた。
著者は長らく辺野古でフィールドワークを続け、辺野古地区の様々な立場にある住民たちともけっこうなつき合いがある様子。自分はてっきり、辺野古の人たちは基地移設に反対していると思っていたんだけど、それはとても浅薄な考えだった。
かといって、辺野古の人々が諸手を挙げて移設に賛成しているなんてこともない。事はもっと複雑で、も
Posted by ブクログ
【「よそ者」にできること】
辺野古を知ってもらうために書かれた本。歴史と現在について、普天間飛行場移設先になった経緯について、二〇年間のフィールドワークを元にまとめてある。
今や「辺野古」というと、かわいいひびきと裏腹に反基地運動の代名詞のごとく言われるが、ここは林業を主体とした小さな村だった。この村が米軍を受け入れるに至った複雑な経緯については基地問題を考える上で知っておきたい。戦後、沖縄は米国占領下となり頼れるものもなく米軍を相手に直接交渉することになる。びくともしないバカでかい相手に苦渋の選択を何度もした。その後交渉相手が変わっても選ぶことのできる選択肢は変わらなかった。「反対」は無視
Posted by ブクログ
「あることについて賛成したときにしか決定を認めてもらえないのに、賛否を示すよう迫られている人(たち)」についてのフィールドワークをまとめた一冊。
首長選挙において、辺野古への基地移設に反対する候補者が当選したとしても「淡々と進めていることに変わりはない」(菅義偉官房長官)などとされるのに、賛成する候補者が当選すれば「選挙は結果がすべて」と事業推進の後押しと解釈されるよな事情についてである。
もちろん辺野古住民の意見は一枚岩ではないが、それが単純な賛成・反対の二分ではなく「反対だけど、このまま推進されるのであれば条件闘争をしなければならない」「条件闘争するためには政府寄りの人物が必要」という