安良岡康作の作品一覧
「安良岡康作」の「新訂 徒然草」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
吉田兼好@tsuredure_bot1さんのツイートに触発されて、読んでみた。もう最高。もちろん、高校の授業でも読んでるんだけれど、こんなに面白い本だとは知らなかった。
人間って、兼好法師の時代からちっとも変わってないんだということがよくわかる。それは、ちっとも賢くなってない、ということだけじゃなくて、賢い人もちゃんといていろんなことがわかっているのに、それが人々の間で共有されてない、というところも一緒。迷信で人々が右往左往するのとか、今と何も違わない。そして、それを「愚かな」と思う人はすでにあの時代からいたんだよ。びっくりだよ。1000年経っても何も変わらない。本当に人間ってバカだね。
Posted by ブクログ
古紙回収待ちの山から救出した物。本格的に始めるまでに、かなりの段、気の向くまま拾い読みしてきた。そのようにして尚、度毎得る処のきっとあるのが先ず佳い。
編者は此の草を上下の二段に分けて解釈する。上は三十路、やや間をおいて下は四十路の身空が為したもの、という次第。指摘されてみると確かに境地に変化は明らかだ:上では主に人間(時に個人)についての考察がされるのに対して、下では何歩も引き視野が広がり、人間を含めた世界全体が度々俯瞰される。今私が読むならやはり下段の方に、より自己の言葉を見出して愉しい。
だが著した者は愉快のみで世界を俯瞰したのでもなかろう。やはり今の私に重ねるなら、“私” を離れ自己を
Posted by ブクログ
桜は満開だけを見るものではない。花咲く前の桜のつぼみの枝、散った後の花びらが残る庭にも趣がある。月は満月だけを見るものではない。雨の空に隠れた月にも趣がある。
手紙を書くとき、字が下手でも、代筆なんてさせず、自分の文字で遠慮なく伸び伸びと書け▼何かを身に着けたいなら、笑われてもいいから、下手なうちから上級者の間に混じって平然と練習せよ。きっと上手になる。
人を木に登らせて枝を切らせる時、木に登った人が高い場所の枝を切っている時には何も言わず、作業が終わり降りてきて軒先の高さくらいになったとき、下から「注意して降りろ」と声をかけよ。人は高くて危ない場所では恐怖心から自ずと注意するが、下まで降