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  • 活字の種をつくった人々 わずか2ミリの活字のもと〝種字〟を手彫りした彫刻師たち
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    活字の種をつくった人々 わずか2ミリの活字のもと〝種字〟を手彫りした彫刻師たち

    ビジネス・実用

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    1巻3,520円 (税込)
    私たちの身のまわりにある本や雑誌、新聞。そこに並ぶひとつひとつの文字は、40年ぐらい前までは、おもに活版印刷で刷られていました。活版印刷とは、ハンコのような鉛の活字を組み合わせて、機械で印刷する方法です。ひとつひとつの文字は、1本1本の鉛活字を並べることで刷られていましたが、その鉛活字のおおもとの型を、かつて人が手で彫っていたことを知っていますか?――活字とおなじ大きさ、デザイン、鏡文字で。 文章のなかには、おなじ文字が何度も登場します。このため、たとえば1冊の本をつくるために、「あ」なら「あ」の鉛活字を何十本も用意しておかなくてはなりません。場合によっては何百本、何千本も。「母型(ぼけい)」というひとつの型から量産するのですが、そのためには必ずだれかがその「母型」のおおもととなる型=「種字(たねじ)」をつくる必要がありました。描いたり、写したりするのではありません。木や鉛合金でできたマッチ棒ぐらいの小さな細い軸に、人の手で「彫って」つくられたのです。 原寸大ですから、本文用でもわずか2、3ミリ角の大きさです。そのサイズに彫刻刀で、それも鏡文字で彫って、明朝体やゴシック体、楷書体など、いろいろなデザインの種字がつくられ、活字のもと=種になった。にわかには信じられないような話ですが、明治から昭和にかけて、実際におこなわれてきたことなのです。この種字を彫る職人のことを、「種字彫刻師」といいました。 はたして、「種字彫刻師」の仕事とは、どのようなものだったのでしょうか。そして「種字彫刻師」とは、どんな人たちだったのでしょうか。本書では、いま、私たちの身のまわりにあるスマートフォンやパソコン、本、雑誌、新聞などのなかに、当たり前のように表示され、印刷されている文字。そんな文字――フォントの源流といえる文字を彫っていた「種字彫刻師」の人と仕事を、わずかに残された資料や実物からひもときます。 【目次】 第1章 活字はじめてものがたり  活字とは?  活字 各部のなまえ  活字のサイズ  活字はこうしてつくられる  活版印刷の流れ    コラム◎種さんの豆知識:活字の大きさ 第2章 「活字の種=種字」をつくる  種字とは?  種字彫刻の流れ    コラム◎種さんの豆知識:種字彫刻の特徴は?  種字から母型をどうつくる?    コラム◎種さんの豆知識:母型づくりの道具 第3章 種字彫刻師が活躍した時代  「種字彫刻師」という人々  日本における近代活版印刷術のはじまり  電胎法――種字1本から何万本もの活字を生み出す活字製法  独自書体の登場  種字彫刻師のはじまり  種字彫刻師の修行  種字彫刻の広がり――活版印刷所の増加  新聞社と種字彫刻  手彫りから機械彫りへ  ベントン、写植、そして現代のデジタルフォントへ    ◎種さんの豆知識:母型の種類 第4章 種字彫刻師列伝  東京築地活版製造所   竹口芳五郎…名の残る最初の種字彫刻師   竹口正太郎…築地体の中心をなした人   鈴木彦次郎…明朝体以外の書体を好んだ   安藤末松…築地活版・最後の彫師    コラム◎種さんのこぼれ話:名人母型師・字母吉  秀英舎   沢畑次郎…記録のほとんど残らない彫師   河村鋃太郎…沢畑とともに「秀英体」を完成させる    コラム◎種さんの豆知識:秀英舎/大日本印刷の活字づくり    コラム◎種さんの豆知識:ベントン彫刻機って?  精興社   君塚樹石…岩波書店の本に多くもちいられた書体を生む    コラム◎種さんのこぼれ話:樹石の師:石渡栄太郎  毎日新聞社   村瀬錦司…竹久夢二の木版彫師もつとめた種字彫刻師    コラム◎種さんのこぼれ話:小塚昌彦さんが語る村瀬錦司  朝日新聞社   太佐源三…声楽・英語・機械も学んだモダンな紳士    コラム◎種さんのこぼれ話:橋本和夫さんが語る太佐源三    コラム◎種さんの豆知識:新聞の扁平活字の反響  岩田母型製造所   大間善次郎…岩田百蔵に認められた天才   馬場政吉…岩田母型の種字を一手に受けた   庭田與一…馬場彫刻工房の一番手   清水金之助…2000年代に何度も実演会をひらく   中川原勝雄…凍りつく寒さのなかでの修行 種字彫刻師・人物相関図 【著者プロフィール】 雪朱里(ユキアカリ) 著述業。1971年生まれ。武蔵大学日本文化学科卒。写植からDTPへの移行期に印刷会社に在籍後、ビジネス系専門誌の編集長を経て、2000年よりフリーランス。文字、デザイン、印刷、手仕事などの分野で取材執筆活動をおこない、文字分野では描き文字から活字・写植・デジタルフォントまで、つくり手や、それがつくられる/使われる現場への取材を通じて、「人」の見える書体デザイン史、印刷史を詳らかにすることに取り組んでいる。著書に『活字地金彫刻師 清水金之助』(ボイジャー・プレス)、『「書体」が生まれる ベントンと三省堂がひらいた文字デザイン』(三省堂)、『もじモジ探偵団 文字バンザイ編』『時代をひらく書体をつくる。―書体設計士・橋本和夫に聞く 活字・写植・デジタルフォントデザインの舞台裏』『印刷・紙づくりを支えてきた 34人の名工の肖像』『描き文字のデザイン』『もじ部』(以上グラフィック社)、『文字をつくる 9人の書体デザイナー』(誠文堂新光社)ほか。2011年より『デザインのひきだし』誌レギュラー編集者もつとめる。
  • 「書体」が生まれる ベントンと三省堂がひらいた文字デザイン

    「書体」が生まれる ベントンと三省堂がひらいた文字デザイン

    小説・文芸

    3.0
    1巻3,300円 (税込)
    ベントン彫刻機と三省堂がなければ、日本の活字デザインの歴史は変わっていた!? かつて、活字のデザインは、ごく限られた天才=「種字彫刻師」の頭の中にのみあるものだった。現代の「書体デザイン」につながる手法を伝えたのは、辞書の「三省堂」とベントン彫刻機だったのだ。これは、「書体」が生まれるその舞台裏で奔走したひとびとの記録である。 【本書推薦の言葉】 日本の印刷界近代化の貴重な記録。それもタイポグラフィの原点にスポットを当てた内容は、我が国では初めてではないだろうか。まさに“渾身の作品”だ。 小塚昌彦(タイプデザインディレクター)
  • 活字地金彫刻師・清水金之助 かつて活字は人の手によって彫られていた

    活字地金彫刻師・清水金之助 かつて活字は人の手によって彫られていた

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,320円 (税込)
    活字のもととなる種字を、原寸・左右逆字で手彫りする超絶技巧。日本の活字史を支えた職人の記録。 活字地金彫刻師・清水金之助の半生の記録。活字地金彫(種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字を、鉛と錫の合金である活字材に原寸・左右逆字でじかに凸刻していく技術のこと。清水は、わずか数mm四方の小さな活字材に、下書きもなくまたたく間に美しい文字を彫り上げ、その文字は新聞や書籍に使用された。彼はいかにしてその神業を身につけたのか? 魅力的な語り口をそのままに、聞き書きをまとめた一冊。 【目次】 序文 口絵 はじめに――「活字地金彫り」とは 長生きできると思わなかった 仕事はだれも教えてくれない 書道を始める 数多く彫るには 毎晩、背中を流してくれた旦那 活字の難しさ 赤紙 地金彫刻工房を開く 文字の彫り方 活字地金彫りの衰退 ベントン彫刻機を始める 文字から離れて 地金彫刻師・清水金之助の復活 終生、彫り続けたい おわりに 清水金之助年譜 【著者】 雪 朱里 ライター。1971年生まれ。武蔵大学日本文化学科卒。写植からDTPへの移行期に印刷会社に在籍後、ビジネス誌編集長を経て、2000年よりフリーランス。文字、デザイン、印刷などの分野で取材執筆活動を行う。著書に『時代をひらく書体をつくる。』『印刷・紙づくりを支えてきた 34人の名工の肖像』(グラフィック社)、『「書体」が生まれる ベントンと三省堂がひらいた文字デザイン』(三省堂)、『文字をつくる 9人の書体デザイナー』(誠文堂新光社)など多数。『デザインのひきだし』誌レギュラー編集者も務める。

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