松本仁志の作品一覧

「松本仁志」の「筆順のはなし」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 筆順のはなし
    4.3
    1巻946円 (税込)
    その順で、本当に正しい?実は筆順に「唯一の正解」はない。だからといって、決して不要というわけではない。いつ誰がどのように決めたのか等々、謎を解き明かしながら、本書は、筆順のルール、指導法を説明。正しい知識を得たい人、美しい文字を書きたい人へ、目から鱗の一冊。

ユーザーレビュー

  • 筆順のはなし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「筆順のはなし」では、「上」という文字を「ー|ー」と書くか「|ーー」と書くか「どちらが正しいか?」から始めています。

    昭和33年(1958年)発行の筆順指導の手引きには、
    「(前略)もちろん、本書に示される筆順は、学習指導上に混乱を来さないようにとの配慮から定められたものであって、そのことは、ここに取り上げなかった筆順についても、これを誤りとするものでもなく、また否定しようとするものでもない」

    「義務教育諸学校教科書用図書検定基準」「国語科(書写)」昭和21年(1946年)には、
    「(4)漢字の筆順は、原則として一般に通用している常識的なものによっており、行書で筆順が異なる字については、適

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    2013年05月02日
  • 筆順のはなし

    Posted by ブクログ

    筆順の扱われ方の歴史などは必要な知識ではないと考える向きもあるだろう。だが筆順を知っているだけでは、その必然性を理解できなのではないか。

    テストの時だけ教えられた筆順で普段は自己流という、裏表のある子どもたちの態度は、機械的に筆順だけを教え、「こういう歴史と理由があって、だから正しい筆順が必要なのだ」という理解を与えなかったからだ。

    そういうことの理解があるとないとでは、正しい筆順の理解や文字の美しさだけではなく、人格形成にも影響するのではないか。

    ・楷書筆順の基準は行書の字形を安定させる上でも必要である
    ・姿勢や筆記具の持ち方を正しくしてこそ
    ・一度身についた筆順を修正するのは困難であ

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    2012年12月31日
  • 筆順のはなし

    Posted by ブクログ

     著者はタレント…ではもちろんなくて,書写教育の専門家(仁≠人)。真面目な,書き順の話。 小学校の先生に是非とも読んでもらいたい。
     書き順の歴史・意義,そして「正しい書き順」が決して絶対的なものでないこと。Twitterでは掛算順序問題がよく話題になるけれど,書き順の教え方も教条的に過ぎることはないだろうか?
     筆順って一応基準(『筆順指導の手びき』S.33文部省)が定められているが,強制的なものではない。書きやすさ,整えやすさ,読みやすさ,覚えやすさといった機能性,漢字の成り立ち(字源),行書や草書の運筆など,筆順根拠にはいくつか異なるものが存在し,歴史的にも揺れている。
     そもそも明治

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    2013年02月12日
  • 筆順のはなし

    Posted by ブクログ

    いろいろと「目から鱗」な本でした。
    ある種、「過去の呪縛から逃れられた」ような解放感がありました。
    そして、現在の筆順に至るまでの歴史が、よくわかりました。

    ただ、ちょっぴり読みにくく、なかなかページが進みませんでした。
    とっても丁寧なのですが、それが僕には若干負担でした。

    0
    2014年01月22日
  • 筆順のはなし

    Posted by ブクログ

    書き順についてのさまざまなことが一冊で分かるという触れ込みの本。
    たしかにその通り・・・だが。

    書き順が中国(大陸)と、台湾と日本で同じだったり、違ったりという比較は面白かった。
    それから、書き順の根拠が複数(字源、書きやすさ、整えやすさなどの効率性、他の同型の字との整合性)あるということも、重要な話だと思う。
    しかし・・・読んでいて、たいくつというか、つらいところもあった。

    おそらく読者として先生が想定されている感じがした。
    新書の割に間口が狭い気がしないでもない。

    0
    2012年12月19日

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