作品一覧

  • 世間体国家・日本~その構造と呪縛~
    4.5
    1巻968円 (税込)
    「世間体が気になる」「世間体が悪い」といった言葉に象徴されるように、私たちは「他人の目」を気にしながら生きている。人は人間関係の中で生きざるを得ない以上、世間体からも逃れることはできない。だが、世間体が「負」の働きをすれば、個人の疎外や孤立、組織の硬直化や国としての活力の減退につながる。家庭で、学校で、社会で、人の心の中で世間体はどう作用しているのか。その構造を歴史社会学者が多角的に考察。
  • 世間体国家・日本~その構造と呪縛~

    Posted by ブクログ

    日本人は良くも悪くも「世間体」を気にします。
    良い面は「人並み」であろうと努力する点です。
    悪い面は「同調圧力」です。

    「ムラ社会」が生み出した産物だろうと想像は
    つきますが、この本ではあらゆる面から「世間
    体」というものを考察します。

    残念なのは、学者ならではのクドクドとなって
    おり、自身が調べたり考えた内容を全て書かな
    いと気が済まない内容になっている点です。

    もうちょっとあっさりした内容で良かったので
    は?と思ってしまった一冊です。

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    2022年07月13日
  • 世間体国家・日本~その構造と呪縛~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    他国では社会の規範として宗教が強力な基盤となっている。翻って日本では人びとの宗教観は弱い。にも関わらず高い公共性や規律を保っているのはなぜか、そこにあるのが世間体である。
    人は「いかに生きるか」を常に求めざるを得ない、そのため宗教的なものから完全には逃れられない。しかし日本の世間体教とも言うべきものは、市場経済との関係で言えば「ふつう」の消費を強いられ、「ステイタス」を得ることに価値を置くことにつながる。自身の社会における位置付けを目に見える形で示すことで、自身の家計の財政状況や自分の能力を見栄として表しているのである。

    キリスト教をはじめとする宗教では、愛がなければ空虚で個としての確立も危

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    2023年04月15日

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