田中三五の作品一覧
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小説・文芸
Posted by ブクログ
NY市警の警官だったミキオはこの世のものとは思えない怪物に仲間を殺された。そんな話を誰も信じない中、回復したミキオに呼び出しが来る。怪物専門の捜査官にならないかと、そしてその相棒は人間ではなく怪物だった。
人間と人外の相棒もの作品は多いが、相棒はよくある吸血鬼や狐、しっぽが二股の猫でもなくウェンディゴなのが珍しくて興味が湧いた。ウェンディゴ=雪男の認識で毛深い白いゴリラだと想像していたが、全然違っていた。見た目は吸血鬼っぽいが血は飲まず、人の肉を食う。最近の設定だと人を食べるが我慢が出来て、普通の食事が可能ということが多い。この作品はあえてそれをしなかったが、人間とノーヒューマンでは根本が違うという差別化を上手に出来たと思う。そして、生き物として違っていても相手を思うことが出来る、手を取ることは出来るという表現も出来たのではないだろうか。
そして、ミキオとティモシーがそれぞれ良い味を出している。正義感が強く、真っすぐで、少々思い込みが強いミキオ。飄々として、博識、マイペースなティモシー。圧倒的にティモシーの方が強いのに、基本的には身体を張るのはミキオでティモシーは主に口を出すだけなのも面白い。初めての作品なので各話は短かくあっさりしていたのが、もっと長い話も書けると思う。続編が出版されることを期待したい。