作品一覧

  • 冷たい戦争から熱い平和へ(上):プーチンとオバマ、トランプの米露外交
    4.5
    1~2巻3,564円 (税込)
    オバマ政権の駐露米大使が明かす緊迫の外交 バラク・オバマとジョー・バイデンの下で、米露関係を対立から協調へと「リセット」する政策を立案し、「ロシアの民主化と西側への統合」を推進した政治学者が回想する、外交の舞台裏とは? ヒラリー・クリントンら米政界の重鎮たちが推薦する、NYタイムズ・ベストセラー! 著者はスタンフォード大学政治学教授。オバマ政権の対露外交を主導し、駐露大使になってからはSNSを駆使して、ロシアの一般市民にロシア語で直接語りかける異色の大使だった。しかし、国内メディアを支配して情報を統制するウラジーミル・プーチンは激怒し、新任大使を「好ましからざる人物」として、ロシアへの再入国を拒否したのだった。 本書には、一人の学者、一人の外交官、そして家庭人が、ロシアや国際情勢の荒波にもまれながら、現実に対処してゆく姿と心理が描かれている。著者は客観的に自らとロシアを観察しており、国際情勢に影響力を行使するプーチンの内面を探る手がかりにも満ちている。 「エピローグ」では、ドナルド・トランプ周辺とロシア、プーチンとの「怪しい関係」に章を割いている。ロシアが介入した2016年大統領選挙の真相にも迫り、興味深い。

ユーザーレビュー

  • 冷たい戦争から熱い平和へ(上):プーチンとオバマ、トランプの米露外交

    Posted by ブクログ

    【これは本書の結論でもある。プーチンが次第に正気を取り戻し、西側との融和を模索するだろうという期待を持つことは、もうできない。だからロシアと西側の融合という事業の終結を宣言したのだ】(文中より引用)

    若い頃からロシア(当時はソ連)に親しみ、オバマ政権において駐ロシア大使を務めた人物の回顧録。米露関係の「リセット」を掲げた試みは、いかにして著者自身が認めるように「失敗」に終わることになってしまったのか。著者は、プーチン大統領から蛇蝎のごとく嫌われたマイケル・マクフォール。訳者は、ロシア関係の翻訳も多い松島芳彦。原題は、『From Cold War to Hot Peace: The Insid

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    2022年04月19日
  • 冷たい戦争から熱い平和へ(上):プーチンとオバマ、トランプの米露外交

    Posted by ブクログ

    元外交官の話らしく、学術論文のようなかっちりした分析からは遠いが、関係者の人となりや交渉の現場がありありと伝わってくる。
    中でもプーチンが米国へ不信を募らせる様子が、どのタイミングでどのように変わっていったかが、あるいは筆者がそう見ているかが克明に分かる。下巻がどうなるか。

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    2022年05月06日

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