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「本上まもる」の「〈ポストモダン〉とは何だったのか 1983-2007」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「本上まもる」の「〈ポストモダン〉とは何だったのか 1983-2007」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ポストモダンなるものを深く理解しようとすれば、より専門的な(新書ではない)書物に当たる必要があろう。そもそも「ポストモダン」を言葉としてしか理解できていない者―すなわち自分のような者―が、まずポストモダンについて概観するには適当な内容である。
ポストモダンが気になりだした端緒は、ポストモダンを代表する一人としての東浩紀が気になったことにある。宮台真司などとネット上で繰り広げた対談などを、しばしば興奮しつつむさぼり読んでいた。そこで絶えず登場する「ポストモダン」という言葉に自然と関心を持ったのも、当然だったかもしれない。しかし、ネットなどでポストモダンという言葉を調べてみても、どうもその実体はつ
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
1983年、当時二〇代であった浅田彰の『構造と力』がベストセラーになり、フランス現代思想を源流にもつポストモダン思想が日本でもてはやされた。
しかし、ニューアカデミズムと呼ばれたその思想は、相対主義の烙印を押され、まもなく世間一般から忘れられてしまう。
ニューアカは一時の流行にすぎなかったのか?
じつは、成熟した日本社会の見取図を描ける唯一の思想として、まったく古びていないのでは?
浅田彰、柄谷行人、東浩紀、福田和也…日本におけるポストモダン思想の潮流を再検討する。
[ 目次 ]
第1章 回想する(一九八三年の思想;終焉をめぐって)
第2章 摘要する(フランス現代史のおさらい;
Posted by ブクログ
日本でいうと浅田彰の『構造と力』以来のポストモダン思想の日本での受容と衰退を軸として、そこに影響を与えた海外の思想(マルクス、ハイデガー、フロイト、ニーチェからラカン、フーコー、デリダ、ジジェクといったところ)と、日本の主な登場人物(浅田彰、柄谷行人、東浩紀)についてごく簡単に解説しています。
個別事項の感想では、柄谷行人への批判として、暴力の隠蔽と美学の欠如を挙げていますが、これは著者の期待とずれであって、批判として的を射たものであれかは疑問があります。
東浩紀の初期の仕事への賞賛は少しおおげさなような気がしますが、フランス思想の専門家から見ると素晴らしい仕事なのかもしれません。ただ