まず、翻訳ものだと思えないほどに読みやすいです!これって大事!
筆者のヤーチン氏が、日本の教育評論家と大きく違うだろうな、と思ったのは「いじめられる側にも問題がある」という持論がある点です。
自身の子ども(オードリー・タン氏)が子ども時代にいじめられていた経験があるにもかかわらず…。
「体が小さい
...続きを読むせいでいじめられます」というお悩みには「子どもの社会にもルールがあります。いじめにあう子の多くは、自分がいる社会をよく理解できていません。」「体の大きさをいじめの理由にしてしまうと、問題点があいまいになり、かえって解決につながらない可能性があります。」
友だちに好かれない子の特徴についても明快に挙げていました。回答がスカッとしていて、読んでいて気持ち良い本です。
コロナ禍になり、子どもにしてあげられることが、家庭の経済力や使える時間により差があるように思えて不安になることもあります。でも、家庭が子どもにとって安心感のある場所であれば大丈夫なのだと教えてくれる一冊です。