作品一覧

  • 明日は海からやってくる
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
    島に生まれ、自分は漁師になると、まっしぐらに心に決めている中2の竜太。都会から転校してきた灯子は、竜太とぶつかりながら島を愛するようになっていく。灯子に惹かれる竜太だが、高校に進学すれば彼女は島を出て行ってしまう。そう考える内、自分の進路に迷いを抱くようになる。そんなとき、2人が世話になっていたベテラン漁師が海に出たまま行方不明となった――少年の気持ちをみずみずしく描き、命の問題を考える感動作。
  • 100年の木の下で
    3.3
    1巻1,540円 (税込)
    続けて息子を亡くし、お地蔵さんをつくったヨシ。農家をでたいハル。すてきな恋にあこがれる律。家出した母をたずねるさつき。祖父の死を受け入れようともがく桐子。本音で付き合える友だちがほしい千尋。立山連峰と栗の木に見守られて続く家の、10代の少女を主人公にしたファミリーヒストリー。

ユーザーレビュー

  • 100年の木の下で

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    なんだか懐かしさを感じる100年ストーリー。いつの時代も少女は変わらない。家族を思う気持ちはあったかい。立山連峰が変わらず見守っている、安心感。

    0
    2022年07月20日
  • 100年の木の下で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大きな栗の木の下にある祖母の家の歴史。

    年末年始に祖母の家に遊びに来た孫の千尋、12歳。

    立て続けに亡くなった曽祖母ハルの兄弟のために作られたお地蔵さま。

    祖母律が子供の頃に出会った祖父との思い出と栗の木。

    家出した律の行方を叔母と探した母さつき。

    祖父が入院していることへの不安と肖像画を書いた叔母の桐子。

    長い年月を家族の成長と共に過ごしてきた家と栗の木とお地蔵さまに想いを馳せる千尋。

    歴史を感じる話。時代が変わるから、読み慣れない子にはちょっと難易度高いのかな。
    でも家系図もあるし、女子が読んだら面白いと思うのかな。
    高学年向けだね。

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    2019年12月01日
  • 明日は海からやってくる

    Posted by ブクログ

    2014年出版と新しいけれど、ラノベっほ°いところがなく、日常を描いたものとしては骨太な感じだった。こういう素朴で落ち着いたものも、まだ出版できるんだ……とほっとした。

    0
    2015年07月27日
  • 明日は海からやってくる

    Posted by ブクログ

    辰島で生まれ育った竜太は漁師をめざしていた。最近移り住んできた灯子が、文化祭の出し物として、島の良さを知ってもらえるローカル新聞を作ると言い出した。島の長老トクさんに島のことを聞いたり、地元食材の料理レシピを取材したり、竜太も知らなかった島の魅力が浮き彫りになっていく楽しさ。一方で、自然の厳しさを思い知る事件が起こる…。
    揺れ動く10代の心を繊細に描いた物語。もし辰島があるなら、行ってみたくなるに違いない。

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    2014年07月14日
  • 明日は海からやってくる

    Posted by ブクログ

    島で暮らす少年、竜太は祖父、父と代々続く漁師の仕事を継ぐ気でいる。しかし、島を出ていた兄・航平が戻ってきて漁師の仕事を始めたり、都会から島に越して来た同級生・灯子に惹かれていくうちに自分の生き方を自問する…

    都会の子にこそ読んで欲しい物語。きっここんな世界は想像もつかない、もしかしたら読んでもこの「島」という環境に生きるということはこういうことなのだ、と理解できないかもしれない。けど、だからこそ手渡したい、一言添えて手渡したい物語。何もかもを手に入れるために生きることはできない、けど足りないことを嘆く必要も無いし、そういう生き方でも幸せに生きられる。そういう生き方をこの本で知って欲しい。

    0
    2014年05月30日

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