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  • 潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景
    4.0
    海難事故、入水自殺、人命救助、そして2011年3月11日東日本大震災――宮城県仙台の海底に潜り続け、いくつもの「魂」を引き上げてきたプロの潜水士・吉田浩文。凄腕のダイバーとして地元自治体からの信頼も厚く、長年にわたって遺体引き上げ・捜索、救助活動に携わってきた男が目にしたものとは? 生と死、出会いと別れ、破壊と再生――「現場」に立ち会った者のみが知る様々な人間模様と苦闘を描くドキュメント。

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ユーザーレビュー

  • 潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景

    Posted by ブクログ

    ニュースですこーーしだけ映る世界。
    遺体を引き上げるのって全て警察関係だと思っていたし民間に頼んでいいものなんだなと思った。
    感謝されど叱責を受ける権利はないと思うけど人の命、ましてや身内となるとそういう心情になるのかな。
    自殺と事故での違いなどリアルだった。
    本に書けないような事例もあるだろうし、これでスポットライトも当たらない、食うに困るってなんともやるせないな。
    本に書いてある内容なんてほんの一部だと思うけどこんな立派な職業があるということを少しでも知ることができてよかった。

    0
    2023年11月26日
  • 潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景

    Posted by ブクログ

    読み応えのある一冊。
    超オススメ。
    これだけ筆力のある著者が出てきたのは、ノンフィクション界にとって大収穫。

    0
    2021年04月24日
  • 潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景

    Posted by ブクログ

    【感想】
    震災から何年経っても、前を向いて歩き出せない人たちがいる。

    東日本大震災から10年、福島第一原発周辺にはいまだ立ち入り禁止区間が残っているが、多くの住人はあのときの故郷に帰ることができた。傷ましい記憶が消えるにはまだまだ時間がかかるが、みな懸命に復興を続けている。

    しかし、そんな中でも復興に向けて動きだせない人たちがいる。
    本書にも登場する、津波での行方不明者の遺族たちである。

    行方不明者はどこにいるか分からない。もしかしたら、土の下に埋まったままかもしれない。
    しかし当然、復興の過程では、津波で流された家を撤去し、土地を埋め戻し、その上に新たな家を築く必要がある。その過程で遺

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    2021年03月13日
  • 潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションだけど物語としてちゃんと読める内容になってる。飽きずに読み進められるし面白い。

    潜水士のおじさんは正義感の塊だったり格好良いヒーローだったりでもない。すごく人間味があって何度も結婚に失敗してたり人間関係に苦労してたりする。色んな葛藤はあるけど…それでも人助けは止められない。

    知らないだけでこういう人がたくさん居るんだろうな…

    0
    2025年02月01日
  • 潜匠 遺体引き上げダイバーの見た光景

    Posted by ブクログ

    なんて大変で割に合わない仕事なんだ…

    納棺師のようにご遺体を綺麗に復元するお仕事などの話は読んだことがあるが、引き揚げ潜水士の存在はあまり取り上げられない

    海の近くはそんなに頻繁に人が落ちたり飛び込むものなのか…

    人のためと思って引き揚げをリスクもある中で引き受けてそれが破産につながるなんて。

    遺族にとっては家族が見つからないというのは辛いことだと それをわかっていて吉田も葛藤をする

    「町は復興しても心は復興しない」

    0
    2021年08月17日

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