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  • 金融危機の行動経済学 投資家心理と金融の脆弱性
    5.0
    1巻4,950円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●なぜリーマン危機は起こったのか? リスクの存在が明らかだったのに、なぜ見過ごされたのか? それは、米連邦準備理事会(FRB)をはじめとする政策当局、銀行など金融機関、プロの投資家、ほとんどの市場参加者が誤った信念に囚われていたためだ――。本書は、ノーベル賞経済学者カーネマンとトヴェルスキーが切り拓いた行動経済学の理論、概念、最新の心理学研究の成果を用いて、資産価格(住宅価格、株価)が暴落することはないという人々の強い期待、信念そのものが危機をもたらしたことを明らかにします。また、信用サイクルと景気循環のメカニズムを、行動経済学をベースに解き明かします。現実のマクロ経済問題に行動経済学を適用した初めて本。 ●金融機関の市場・運用関係者、機関投資家などプロ投資家から、投資や行動経済学、景気循環、金融政策、バブルといったテーマに関心を持つ読者にぜひお勧めしたい本です。 ●資産価格が下落していたにもかかわらず、さまざまな当事者はヒューリスティックにとらわれてリスクの存在を見逃していました。問題の本質は、なぜ人々はリスクと危機の出現に気づかなかったか? 本書は、このミステリーを、人々の期待に着目し、分析します。そして、期待データを分析することで、金融危機を引き起こす信用サイクルを予測することが可能であることを示します。

ユーザーレビュー

  • 金融危機の行動経済学 投資家心理と金融の脆弱性

    Posted by ブクログ

     2008年の金融危機、あのリーマンショックに至る状況とその後の反応、これらの総括を行動経済学の視点から試みる秀作。経済学の基本とされてきた合理的期待仮説ではない、この仮説が成り立たないことを述べる中、また最近言われるところの適応的期待でもない、顕出的期待という視点からの解釈を追いかけていく。
     この金融危機からもう10年以上が過ぎて、たくさんの解釈がなされてきた。また、教訓が語られてきた。そして、金融市場には常に何らかの歪みがある。人々の信念はどこへ向かっていくのか。
     ただ事では済まされない金融市場の行方を考えるところで、足下を見つめ直すための良書である。

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    2021年12月26日

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