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  • 六朝道教思想の研究(東洋学叢書)
    値引きあり
    -
    1巻5,362円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 上清派道教と「太平経」の思想および祭祀・祈祷や道教像を通して道教信仰の具体相とそれを支える宗教意識を解明する。 中国の思想文化の一環としての道教思想について六朝時代を中心に考察し、道教が仏教の思想や儀礼を受容して、ひとつのまとまりを持った宗教として実質を整えていく過程を追う。 【目次より】 序論 第一篇 六朝時代の上消派道教の思想 第一章 『真詰』について はじめに 一 茅山における神仙の降臨 二 仙・人・鬼の三部世界 三 真人への道 四 真人の世界 第二章 方諸青童君をめぐって はじめに 一 方諸について 二 東海小童について 三 方諸青童君と終末論 おわりに 第三章 上清経の形成とその文体. はじめに 一 上清経の形成 二 上清経の文体 おわりに 第四章 魔の観念と消魔の思想 はじめに 一 鬼と魔と魔王 二 消魔の思想 『洞真太上説智慧消魔真経』について おわりに 第五章 上清経と霊宝経 はじめに 一 霊宝経の思想 二 上清経と霊宝経 三 五ー六世紀の上清派 おわりに 第二篇 『太平経』と六朝道教思想 第一章 『太平経』の承負と太平の理論について はじめに 一 理想としての古 二 承負 積み重なる罪 三 循環の思想 四 承負と太平の理論の歴史的位置 おわりに 第二章 『太平経』における「心」の概念 はじめに 一 「天心」 二 「五臓の主」 三 心と善悪 「心神」「司命」 四 五臓神存思と守一 五 個人の養生と太平の世 おわりに 第三章 開劫度人説の形成 はじめに 一 緯書の天地観 二 「太平の気」「道気」の到来と天地再生 三 劫運思想の成立 四 河図洛書 五 石室の道経 六 天宮の道経 七 開劫度人説の成立 おわりに 付章 空海の文字観 六朝宗教思想との関連性 一 「自然の文」 二 六朝仏教の文字論 三 六朝道教の文字論 第三篇 六朝時代の道教信仰 第一章 六朝道教における祭祀・祈祷 はじめに 一 儒教の祭祀・祈祷観 二 神仙思想と祭祀・祈祷 三 六朝道教の斎 第二章 六朝時代の道教造像 示教思想史的考察を中心に はじめに 一 道教造像の始まりとその様式 二 造像記の内容 三 造像を通して見た道教と仏教 おわりに あとがき 英文目次・梗概 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 神塚 淑子 1953年生まれ。中国哲学者、道教研究者。名古屋大学名誉教授。東京大学文学部卒業、同年大学院人文科学研究科中国哲学専門課程修士課程。文学博士。 著書に、『六朝道教思想の研究』『老子 道への回帰 』『道教経典の形成と佛教』『道教思想十講』など、訳書に『文選(下)』などがある。
  • 道教思想10講
    3.0
    老子の「道」の思想を起点に,古代神仙思想,後漢末の太平道と五斗米道,六朝知識人の修養法など,さまざまな思想・運動をとりこみながら形成された道教.その哲学と教理を,「気」の生命観,宇宙論,救済思想,倫理・社会思想,仏教との関わり,日本への影響などの論点からとらえる.丁寧なテキスト読解に基づく総合的入門書.

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ユーザーレビュー

  • 道教思想10講

    Posted by ブクログ

    難しかったけどなんとか読み終わりました。心に残った言葉は、人を傷つけるなとか、人を悪事を勧めるようなことはするなとか、人のものを略奪するなとか。心を平らかにし、気をおだやかにし、言をすくなくし、しづかにす。養生訓などもあり心身を整えること、陰で悪いことをしないなと、役に立つ教えがたくさんありました。

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    2025年03月04日
  • 道教思想10講

    Posted by ブクログ

    日本は中国大陸を経由して仏教を受容し、中華文明から多くのものを受容してきた。
    中国では仏教儒教道教を合わせて三教というらしい。
    しかしながら日本では仏教であれば漢訳仏典、儒教であれば朱子学、陽明学などが思い浮かぶが、道教となると具体的に何かを思い浮かべられる人は少数派なのではないだろうか。
    本書は日本人にはイメージしずらくも、実はさまざまな経由で日本でも習俗や思想、世界観に道教が影響を与えてきたことが見えてくる。
    またよく多神教優越論?でよく出される神仏集合だが、別に特異な存在ではなく世界的に見られるシンクレティズムの一つであるが、本書では中国の仏教と道教、儒教のシンクレティズムの面白さにも

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    2024年01月19日
  • 道教思想10講

    Posted by ブクログ

    「道教」は、中国において儒教、仏教とともに、広く信仰されてきた。「道」の思想や生命観、宇宙論…。多岐にわたる、この宗教のエッセンスをわかりやすく説いた書籍。

    道教は、老子の思想を根本に、不老長生を求める神仙術、仏教の影響を受けて作られた経典・儀礼、墨子や儒教の思想など、様々な要素が合わさってできている。

    道教思想の根本概念は、『老子』の説く「道」である。
    『老子』は、天地万物を生じる根源を「道」、生じた万物を育てるものを「徳」と呼ぶ。この2つの働きに従って、争わず無為自然に生きることが、人としての望ましい生き方だとする。

    『老子』によれば、万物は自分自身の中に、陰陽二気・中和の気を含み持

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    2021年10月26日
  • 道教思想10講

    Posted by ブクログ

    仏教、儒教と並ぶ三教の一つとされながら、まとまった本を読むことがなかった。歴史家的な記述で全体像をとらえることができる。ただ、現代における意義まで踏み込んで書いていただけたらと思った、そんなことしたら数年後に古臭くなってしまうだろうか。

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    2021年02月20日
  • 道教思想10講

    Posted by ブクログ

    老子と、莊子をアンソロジーで読んだ程度の身には、ちょっと歯がたたないところがある。決してやさしい入門書ではない。

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    2020年11月07日

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