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「趙瑋琳」の「チャイナテック―中国デジタル革命の衝撃」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「趙瑋琳」の「チャイナテック―中国デジタル革命の衝撃」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
良書:恐るべき変貌を遂げつつある中国の先端のリポート:名実ともに中国は世界2位のIT国家です。是非、一読をお勧めします。頭出しの第1章、実像を伝える第2章がキモです。
中国経済の成長が鈍化するなか、チャイナテックの躍進が脚光を浴びている
・スマートフォンが中国のデジタルエコノミを推進している。リーフブロックといわれる最新技術へのDXの普及。
・デジタルライフのABCD5G:AI,ブロックチェーン、クラウド、(ビッグ)データ、5G。
・ニューリテイル:C2M:実店舗で体験、その場でオンライン注文、夜に商品が届く。消費者と生産者の情報連携。
・中国製造2025:①次世代ICT、②高性能工作機械、ロボット、③航空宇宙、④海洋、ハイテク船舶、⑤先進軌道交通、⑥省エネ、⑦電力、⑧農業、⑨新素材、⑩バイオ医療。
・1978年の鄧小平の改革開放、1992年世界の工場、2006年イノベーション国家の流れ。
①研究開発費をGDP比2.5%以上、②特許登録件数学術論文世界5位以内③経済成長に対する技術進歩寄与60%以上
・2015年の5か年計画 イノベーション、協調、エコロジー、解放、シェアの5つの発展方針。
・先端地方政府 ①北京市、②上海市(AIラボ)、③杭州市(AIタウン)
・先端10分野、①AI,②量子コンピュータ、③再生医療、④自動運転、⑤ブロックチェーン、⑥サイバセキュリティ、⑦VR,⑧ドローン、⑨リチウム電池、⑩伝導性高分子
・米GAFAを追い出した、中国のプラットフォーマ:BATH,国内市場の育成と、巨大市場が生み出した
バイドゥ、アリババ、テンセント、フォーウェイ
・個人情報保護の緩さ、ビッグデータとAI技術の急伸
・AI:顔認証、対話型ロボ、AI画像診断、スマート配送
・決済プラットフォーム 銀聯⇒スマフォ決済、アリペイ、ウィチャットペイ
・デジタル人民元、ブロックチェーン⇒サプライチェーン・ファイナンス、国際送金、トレサビリティ、BaaS
・5Gビジネス:ドローン、ロボット、AIサービス、AR,ファーウェイ、シャオミ、スマートシティ
目次は以下
はじめに
第1章 「チャイナテック」を正しく理解する
第2章 世界経済を塗り替える中国デジタル革命の実態
第3章 テックジャイアントbathと、次世代プラットフォーマーTMDP
第4章 中国デジタル革命の陰
第5章 中国記号の国外進出と日中新時代
おわりに
Posted by ブクログ
中国の経済発展を牽引したテクノロジーの進化は凄まじいものがある。我々が学ぶべき点は本当に多いと思う。
中国でこれだけ一気に最先端テクノロジーが浸透したのはなぜなのか。
もちろん、リープフロッグ現象もその一因だろうし、個人情報管理の考え方の違いという面も影響があると思う。
しかしそれらを差し引いても、日本の状況とここまで差が付くものだろうか?
未だにアナログ昭和感から脱していないと感じてしまうのは、私の勝手な思い込みだろうか。
否、我々は謙虚にチャイナテックという現状を正しく認識しなければならないと思う。
著者は、ここまでのテック大国となれた理由を、政府のグランドデザインがあったからだという。
全体の計画が優れていたという「企画の差」もあるかもしれないが、ことデジタル化、テック化については、「一党独裁」というトップダウンで物事を進められる「運営面の差」が大きいことは否定のしようがない。
もちろん、トップダウンがすべて正しいということはあり得ないので、ここは文化の違いとしか言いようがないが、どうも自分の肌感覚的にも「総論賛成各論反対」「石橋を叩いて渡る」というのは、日本の悪癖の気がしてしょうがない。
(きっと自分も他人に対して、気付かずにやっている可能性があるのだが)
「白猫であれ黒猫であれ、ネズミを捕るのが良い猫だ」は鄧小平氏の言葉か。
結果を出せばやり方は問わないというのは、あまり日本には馴染まないのかもしれない。
しかし、結果を重視してこなかったからこそ、これだけ世界との差がついてしまったのも事実なのではないだろうか。
高齢化と人口減少が急速に進んでいる日本で、これからイノベーションを起こして世界を牽引していくのは相当に困難だろう。
だからこそ「どういうポジションを狙うのか」「縮小する中で国家をどう運営していくのか」という、それこそ「グランドデザイン」が非常に重要な気がする。
個人レベルではできることが限られているが、当然中国の事例で参考に出来ることは取り入れていきたい。
日本ではまだまだニューリテールと言われる「C2M」は浸透していない。
ここはもっと中国の事例を研究して、早期に取り組んでみたい分野だ。
当方の所属する会社も、通販事業を行っているため、真剣に研究したい。
そのために急いで手を付けなければいけないのが「デジタル化」か。
当然分かっているし、本当に当たり前のことであるが、これが実はなかなか進まない。
個別の事象は確かに遅々としながらもデジタル化されている。
しかしどうしても「一気通貫でのデジタル化」とならない。
縦割り組織は未だに存在するし、なぜか全体最適よりも個別最適が優先されてしまうという文化が根強くある。
部門を超えて議論していたとしても、結局は個別バラバラにデジタル化することに帰結してしまうのはなぜだろうか。
これではデジタル化の真の恩恵は受けられないし、「C2M」のような今までの延長線ではない全く新しい業態に変化を遂げることはあり得ない。
このハードルを超えたいと思っているのだが、見えない高い壁に阻まれてしまっている。
個人の気持ちだけであるが、本気で何とかしたいと思っている。
本書内でも出てくるが、現在の中国は「ABCD5G戦略」(AI・Blockchain・Cloud・Big Data・5Gのこと)を推し進めているという。
このスローガンをそのまま真似ずとも、日本でもこの5点を推し進める必要があることは疑いようがない。
このAI・Blockchain・Cloud・Big Data・5Gの全てが揃うから、「一気通貫でのデジタル化」が実現できる訳だ。
この分野も日本は立ち遅れている気がするが、国家を上げて今からでも全力で取り組まないと、本当に国防や国家安全保障まで影響しかねないとすら思ってしまう。(大袈裟ではない気がしている)
偶然なのか、かつて戦争に突入するきっかけとなった「ABCD包囲網」と語呂が似ているが、中国が「ABCD5G」を駆使して、日本との距離を縮めているのは気になるところだ。
本書内では、今だからこそ中国企業が日本進出を狙っていると、著者が説いている。
高齢化と人口減少というマーケットが縮小していく中で、なぜ日本なのかと思ってしまうが、案外そこはマイナス要因と見ていないらしい。
日中の政治的な緊張が緩和されつつあるのも一つの要因らしいが、日本は消費者の目が厳しいために「もし日本で成功できれば、他国でも成功できる」と考えているらしい。
この主張はある意味納得できる。
製品のクオリティにしても、サービス面にしても、もしかしたらUI・UXにしても、一番厳しい目を持っているのは、日本の消費者かもしれない。
ここをクリアできれば、品質は担保されたと言える。
世界のどこに持って行っても通用するということか。
いずれにしても、中国企業のようなしたたかさを、日本側ももう少し持ってもよいと思う。
BATHだけでなく、次世代プラットフォーマーのTMDPが現実的に勃興してきた点でも日本の状況とは大違いだ。
TikTokは日本でも絶好調であるが、それが中国企業だということを日本のユーザーは理解しているのだろうか?
とにかく世界は新時代に突入している。
日本だけ、かつての栄光を懐かしんでいる場合じゃない。
「昔の金メダリスト」なんて揶揄されているのを、指をくわえて黙って見ている訳にはいかない。
今からでも世界を席巻するようなジャパンテック企業が生まれてほしい。
心の底からそう思っているのだ。
(2023/9/26火)
Posted by ブクログ
中国のテックジャイアントと言えばBATHというくらいしか知らなくて、しかも中国政府が主導権を握ってガチガチにコントロールしている印象を持っていたのだけれど、実際はそういうわけではなく、中国国内、国内問わず熾烈な競争を勝ち抜いて大きくなった企業なのだと知った。しかもBATHに変わりうる新たな企業も多数出現してきていることにも驚いた。
グローバル化を目指して頑張っている企業の数多くはどんどん巨大化しており、その背景にはお客さんや関係者の人たちへの誠実な関わりがあるからこそなのだと知った。
個人的に中国という国のリスクを特に大きく感じてしまっていたけれど、地政学的なリスクはどこの国でもあるものであり、そんななかより多くの人の役に立つ価値を創出し続ける中国企業に対してかなり親近感がわいた。