野湯というものの存在は知っている。
沢谷を遡っていったところ、自然に湧いている温泉のことだ。
16年前に塩原の甘湯新湯なる野湯までサイクリング同期に連れていかれ、入浴写真を掲示板に貼られたいい思い出。
この時に思った。
「やっぱり温泉はお金払ってシャンプーボディソープがあるところに入りたいな
...続きを読むぁ」と。
時は過ぎて三、四年前。
これは別のサイクリング同期と、台北くんだりまで登山に行った時のこと。
陽明山の最高峰、七星山に登った後(大変な悪天候だった)、新北投温泉の公衆浴場へ向かった。
そこで見たのは、めっちゃ人多っ!
台湾人も温泉好きなのである。
さて、本書は台湾の温泉を全て踏破すべく、フォルクスワーゲンのバンに乗って、温泉と聞けば川を渡り、遡って向かう男三人旅である。
いうて台湾、与那国島のすぐ先だから年がら年中暑いのだ。
かつて俺も台東をチャリンコで走って熱中症になったこともある。
そんな暑いところで温泉ねぇ...。
筆者自身が、なんでこんなことをやっているのかと後悔滲み出る台湾温泉旅行記。