<メモ>
・フレイルは、日本老年医学会により要介護前の可逆的な高齢者の心身の虚弱状態であり様々な側面を持つ幅広い概念として定義
①疲労感あり、②体重減少、③歩行速度が遅い、④握力が低下、⑤活動量減少のうち、三つ以上に当てはまれば該当
・地域包括ケアシステムの中では、元気なお年寄りがフレイルを助けるという住民相互のサポート体制の確立もフレイル予防
・市町村の地域包括支援センターの行う介護予防事業への参加も効果的
・トレーニングジムの費用を助成することを始めているところもあり、昼間のトレーニングジムは定年退職後の65歳以上の人たちで繁盛している
・口腔機能が低下した状態をオーラルフレイルという。歯の喪失が第一段階、活舌低下や食べこぼしやむせが第二段階、咀嚼機能、咬合力、嚥下機能低下が第三段階、摂食嚥下障害が第四段階で要介護状態
・カラオケやコーラス、朗読で大きな声を出すことや、顔面体操、舌体操や、だ液腺マッサージ。パタカラ体操、あいうべ体操などがある。おちょぼ口の小声はオーラルフレイルの危険信号
・高齢福祉課で行った、通所型介護予防教室の効果で、参加者は平均年齢75歳だが、運動機能、認知機能、口腔機能が向上していると判明。
・地域包括支援センターは、市町村から委託を受け、高齢者介護の介護予防ケアマネジメント、総合相談、権利擁護などを担っている。市町村の高齢者福祉課では、介護状態になる前のフレイル状態の高齢者を対象に要介護にならないための予防としては地域支援事業を地域の公民館やコミュニティセンターを通じて実施。総合事業として、介護予防・生活支援サービス事業である訪問型、通所型、生活支援サービス、介護予防ケアマネジメントがある。
・食欲低下はフレイルを招く。鋭敏だった味覚も低下
・日本食生活協会の開催するシニアカフェ。食生活改善推進協議会が主催する、運動と栄養を取り入れた健康教室。ラジオ体操と認知症予防の頭の体操をやってから、フレイル予防や認知症予防の講話を聞き、お茶を飲みながら交流を行うもの。食生活改善推進委員(ヘルスメイト)。あらかじめ活動している老人会に出前講座的に出向くもの。認知症はオレンジカフェ、がん患者向けはまちなかメディカルカフェ
・ウォーキングの効能は、心肺機能向上のみならず、脳神経の活性化を促し、働きを改善する=認知症予防になる。速読も効果的。一分間に何文字音読できるかなるべく早く声を出して読むトレーニング。新聞のコラムは有用。一分間に400字が目安。音読も脳を活性化。黙読では期待できない。オーラルディアドコキネスは口腔機能検査。一秒間にパを何回言えるかを検査する。タとカも行う
・認知症予防のカギは、脳の活性化。健康麻雀も一つ。指先と頭を使うことで老化現象の予防につながる。料理も認知症の人には難しい、手順や調味料の量があやふやになるため。また、味覚も衰えるから
・骨折による脳梗塞が起こりやすい。血液中に骨や組織の成分から溶け出す。特に脂肪細胞が血液中に運ばれて脳の血管を詰まらせる。そして、血管性認知症も発症する(アルツハイマー型の次に多い)
・フレイルの基準は日本のCardiovascular Health Study(CHS)基準。予防対策を講ずることで、元気な状態に戻ることも可能
・介護保険の適応があるデイサービスでもトレーニングマシンを置いている。昔と違い高度なトレーニングを希望する。ハンドグリップや水中グリップ等
・軽度認知障害(MCI)とは、やや短期記憶障害があっても、日常生活にはまだ不便はない状態。頭を使ってないことで一時的に起きる場合もある。脳トレが効果的で正常に戻る可能性あり。例えば文章を手書きすることと音読などが進められる。
・社会的フレイルとは、定年などで仕事がなくなることや自動車免許を返納したことで外出することができなくなって閉じこもることで起こる。テレビは一方通行で認知症の進行が速くなる。孤独を好む人はなりやすい
・アドバンスケアプランニング(ACP)の出番。人の最終段階をどのように迎えるのか、本人と家族が医療やケアのスタッフに相談して話し合うもの。ますます在宅医療の役割が重要になってくるため。令和7年には地域包括ケアシステムが実現することになっており、地域の中で医療や福祉の連携が必要