サマル・ヤズベクの作品一覧
「サマル・ヤズベク」の「無の国の門:引き裂かれた祖国シリアへの旅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「サマル・ヤズベク」の「無の国の門:引き裂かれた祖国シリアへの旅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2011年のアラブの春を契機とした反アサド政権運動、武力闘争に発展した。シリアのイドブリ県等のトルコとの国境地域では、そこで生活していた市民の一部が武力蜂起し、一方で、この混乱に乗じ信仰の名の下に他国の傭兵で構成されるダーイシュ(イスラム国)等のテロ集団が跋扈する。元市民は、生活が困窮するなか、アサド政権軍とテロ集団に悩まされている。だが、武器は手放さない。
著者はシリアイドリブ県のサラーキブ出身、本書は故郷にとどまり、死と隣り合わせで故郷で暮らす市民や戦闘員の姿を克明に描いている。反政府闘争で始まったこの混乱、いつの間にかイスラム教の宗派間の争いになっている様を伝えている。
あまりに嘆
Posted by ブクログ
アラブの春から始まった民衆のデモ,蜂起がどんどん違った方向に曲がっていく.
シリアのアサド大統領と同じアラウィー派の筆者,シリアに入るには今は検問がありシリア人でないダーイシュやヌスラ戦線達が立ちはだかる.なぜシリア人である自分たちがそうでない人々に規制されるのか? シリアの街に入って毎日襲う空爆.女性や子供たちを支援し,街の人々の真実の声を記録する.時期を違えて3度のシリアへの入国.死んで行く人々の声無き声を世界に届ける約束を果たす.シリアに残って暮らすことの,しかも女性であることの困難と自由シリア軍ではもうどうしようもないところに来てしまったシリアの混沌絶望が語られている.どこに救いがある
Posted by ブクログ
私にとって良き下すことはほぼほぼ不可能内容。「理解できた、泣いた」というのは容易いが、所詮欺瞞に感じる・・あらすじを書き並べたところで感想・レヴューとは思えない。
筆者は祖国シリアを出たのち、3回故郷に戻っている。1年かけて、同胞の呻きを見聞きし世界中にこの「場面」を伝える事を約して。
自身が今の権勢を握るアサド大統領 イスラム教アラウィー派の一族でありつつも、反アサドの立場をとるため逮捕拘束を経て国を脱出している。ドキュメンタリー作家であり歌人の筆者は、1作目「交戦」で革命の始まりと最初の日々を綴った。だが、語り部を演じる架空の人間という設定へ、次は「千夜一夜物語」というカムフラージュのモ