都市の未来。
NYの話題からスタート。パンデミックは人口密度との相関性はないという研究結果。NYはパンデミックの中心にいる。そこでの経験は、本当に大変だったけど、人々の動き方がここまでドラスティックに変わるのか、というくらい大きく変わった。マスクをつけない人たちが、マスクを手に取り、思わず袖でドアを
...続きを読む開けたり、エレベーターに乗ってくる人がいようものなら警戒する。そこまでの恐怖感を与えながら、一方でとにかくワクチンを猛スピードで普及させた。モデルナ、ファイザーと立て続けにワクチンを作り、市場に出していく。都市からは人がいなくなっていき、郊外生活が当たり前に。マンハッタンの不動産価格が落ちた。6000ドルの家賃の家が、4200ドルくらいの相場観。6ヶ月レントフリーもあったくらい投げ売り状態だ。
スマートシティに話は移る。これまでのスマートシティは、お金が流れていないから、企業投資が増えず、結局うまくいかなかったと反省しているのは森川教授。
そして、スマートシティは不便、というのが身体障害者。タッチスクリーンはアクセシビリティではなく、むしろバリアになってしまう。ニューヨークに点在する、リンクNYCも点字対応がなかったことで訴訟を受けた。
写真家ジョニー・ミラーの「不平等な風景」は、裕福な層と貧民層が同居する都市の問題を明らかにしている。圧倒的な差を埋めることはできない。Facebookとホームレスの野営地、イギリス人が住む場所、ケープタウンは住むためにはこうなるしかないという事情。
スマートシティは失敗するという記事を並べたところで、トヨタのウーブンシティお披露目のアーティクルを日本語版では持ってきている。挑戦的なトヨタの野望。アイデアは、ある一定の囲いの中で発揮されるということなのであればきっと箱から作るべしということだと思うし、今すごく儲かる絵をかけている訳でもない。車やモビリティの行き着く先は何なのか、ということが豊田章男氏には見えている。自動車は早晩エコ、サステナの観点で淘汰されるであろうし、自動運転と電気自転車が降り混ざった社会になるかもしれない。当たり前の現在を超えて、やっぱり先を見ていくこと。都市の未来は、パンデミックでも、きっと変わらないと思う。