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  • 雨のち、シュークリーム
    3.6
    1巻605円 (税込)
    大好きな人を笑顔にするのは、手作りおやつ。 「シュークリームは天使だ」「苺は誘惑のプリンセスだ」  おいしそうなものを見ると、思わず語ってしまう変な「くせ」を持つ高校二年生の桐原陽平は、調理部唯一の男子部員。顔も体も四角く、全体的にごつい上に無口なため、はじめは完全に浮いていた。部活で食べ物を目の前に語りだし、部員全員を引かせたが、優しく声をかけてくれたのが希歩だった。今では仲良しカップルとなった二人の出会いだ。  陽平の入部のきっかけは、家でのごはんづくりに役立てるため。小学生の頃に母と死別し、父と八つ年下の弟・朋樹と三人で暮らす陽平は、父と交替でごはんを作っているのだ。ときどき希歩が家に遊びに来て、朋樹と三人で料理をする。朋樹が「大きくなったら希歩ちゃんに告るから」と宣言したため、兄弟は恋のライバルでもあった。  母親の記憶がない朋樹のために、料理の苦手な母がつくったごはんを再現する「お母さんの日」の揚げパン。風邪をひいた希歩のために、陽平がつくる「すりおろしタマネギのスープ」……。温かくておいしいおやつとごはんが家族と恋人をやさしく包む、ハートウォーミング青春小説。

ユーザーレビュー

  • 雨のち、シュークリーム

    Posted by ブクログ

    本自体あんまり分厚くないから、プレッシャーを感じないというか、気軽に読める感じがいい!

    本に出てくる食べ物をどれも食べたくなってしまうくらいなんか美味しく書かれてる気がする???

    希歩ちゃんめっちゃ可愛いっていうけどどれくらい可愛んだろって表紙見たらめっちゃ可愛いわ。

    いつまでも陽平くんと朋樹くんライバルでいてほしい!

    0
    2024年06月10日
  • 雨のち、シュークリーム

    Posted by ブクログ

    穏やかに、優しい気持ちになれる物語でした。
    軽さ、ゆったりとした感じも今の自分には◎。
    多分今年最後の一冊になるかな、心温かく年を越せそうです。

    0
    2023年12月29日
  • 雨のち、シュークリーム

    Posted by ブクログ

     ご飯やおやつを中心に据えた青春小説。話の浮き沈みがあまりなく平坦なので、淡々と読み進めることができる。
     こういう料理小説を読んでいると、やはり食あっての生活なんだなと実感する。気分が沈んだ時も食べ物を食べればなぜだか元気になるし、食べ物で思い出に浸ることもできる。食べ物の魔法といえば魔法なのかもしれないが、ちょっと不思議ではある。

    0
    2023年03月20日
  • 雨のち、シュークリーム

    Posted by ブクログ

    どことなく少女漫画っぽい文章。
    メインの登場人物がやさしい人たちなのでサラッと読める。
    美女と野獣カップルの組み合わせは『俺物語!』っぽい雰囲気かも。

    0
    2020年11月27日
  • 雨のち、シュークリーム

    Posted by ブクログ

    料理をテーマにした甘ーい青春小説で幸せな気持ちにさせてくれました。「食は人を幸せにする」そんな言葉が似合う作品でした。

    主人公・陽平は、高校の調理部にいて、食べ物には蘊蓄が言えるほどの強いこだわりをもっています。恋人もいて、本作品ではケンカというものがなく、仲良さが際立っていて、羨ましさ抜群でした。

    お腹が減っているときに読むと、食べたい欲望が増すかと思います。それほど、登場するたびに美味しそうと思わせてくれます。優しく包み込むような雰囲気の文章で、安心感がじわりと感じてきました。
    母親を失っていながらも、あまり暗い気持ちにならず、弟と父親、みんなで頑張っていこうとする姿には、見た目はほん

    0
    2020年10月26日

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