作品一覧

  • 「アホウドリ」と生きた12年 無人島と少年船乗りの物語
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    1巻1,400円 (税込)
    江戸時代、嵐で船が難破、漂流し、流れ着いた無人島で12年ものあいだ暮らした船乗りの物語。実話をベースにした実感あふれる創作童話。土佐の回船問屋の三十国船、太平丸が嵐にあい、帆と舵を失い、十日の漂流のすえ流れ着いたのは、無人の火山島であった。その島が、伊豆諸島の最南端にある鳥島であったことは今ではわかっている。乗っていたのは四人の船乗りであった。まだ少年といってよい若さの長平、船頭の重助、それに幸六、甚兵衛である。漂着した日から、絶望に打ちひしがれた四人の、無人島で生き残るための闘いがはじまった。長平たち船乗りの生存のための必至の工夫、一方で、季節ごとに訪れる鳥(アホウドリ)の群れが幸運な食料の一部になったこと、仲間の死、幼き日に出会った少女おゆうへの長平の思い、孤島からの脱出のドラマ……。読みごたえのある感動の物語。
  • ことばの海へ雲にのって 大漢和辞典をつくった諸橋轍次と鈴木一平
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    1巻1,300円 (税込)
    20世紀の大事業『大漢和辞典』をつくりあげた諸橋轍次とその最大の理解者・大修館書店社長・鈴木一平の物語。初めての出会いから35年、本文12巻と合わせ総ページ14867頁。延べ従事者258347人。大漢和辞典の完成の間には太平洋戦争もあり、その苦難の道は想像を絶する。二人の出会いの時、『良い漢和辞典を創りたい』と思う鈴木の思いと『漢字が今後はすたれていくだろう』と予測する轍次の思いはすれ違っているかのように見えたが、人間の過去の遺産の上に現在が構築されると考えている轍次は、本当に役立つ漢和辞典を創る覚悟を鈴木に問うていたのだ。二人の思いはいつしか多くの人々を巻き込み、完成を成し遂げた。ひとりの一生をかけたところで不可能であると思われた事業が、強い思いを重ねることで完成を見たのだ。小学生上級以上に向けた感動のノンフィクション第16弾。
  • ばらの心は海をわたった ハンセン病との長いたたかい
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    1巻1,300円 (税込)
    ハンセン病は不治の病として人々に恐れられていた。この病気に立ち向かい一生をささげた人々の感動の記録である。日本でまだ「ライ」と呼ばれ、患者が隔離され差別を受けていた時代に、世界の文明国への道を導いたリデル夫人、療養所の医長・光田医師とその家族。日本一の研究所を目指した宮崎博士。彼らの活動を追う物語は、恐怖と闘い続ける勇気ある精神史である。不治の病は特効薬の発明とともに病の呼び方も「ハンセン病」と変わり一般の病気と変わりのないものとなった。日本は、多くの方々の尽力とともにハンセン病の恐怖は除かれた。然し、世界にはまだまだ恐怖にさらされている国がある。宮崎博士はのちに東南アジアのハンセン病医療奉仕に取り組むこととなる――勇気と情熱をもって理想を追い求めた人々のノンフィクション第1弾。小学校高学年以上向き。

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