作品一覧

  • 7つの人類化石の物語 古人類界のスターが生まれるまで
    3.0
    ◇本書で取り上げる古人類化石のスターたち◇ ラ・シャペルの老人  ネアンデルタール人のイメージの原型になった骨格化石。 ピルトダウン人  イギリスで発見された画期的な人類化石。だが、のちに捏造だと判明。 タウング・チャイルド  長い論争の末に人類の祖先と認められたアウストラロピテクス・アフリカヌスの化石。 北京原人  中国で発見された古人類化石群。第二次世界大戦中に消失し、現在まで見つかっていない。 ルーシー  ビートルズの楽曲の名前が愛称になったアウストラロピテクス・アファレンシスの化石。 フロー  『ロード・オブ・ザ・リング』に登場するホビットのように小柄なフローレス原人の化石。 セディバ  古人類学の常識を覆す情報公開で注目を集めたアウストラロピテクス・セディバの化石。 「科学標本から」から「メディアの寵児」へ 科学と社会と文化が絡み合う“セレブ化石”に秘められたストーリーを解読する。

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  • ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語
    4.1
    本当のことはいつだって、偽物が教えてくれる!?   ウォーホルなしでつくられたウォーホル作品は本物か? 高クオリティーすぎて、それ自体で価値のついた“オリジナル贋作絵画”とは? バナナ味とバナナの違いが明らかにする味覚の真実とは? いんちき化石を信じた18世紀の博物学者の顛末とは? 天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドはどちらが道徳的か? ネイチャー・ドキュメンタリーは本当に“自然”なのか? and more…!   真贋のグレーゾーンを行き来する事物を通して浮かび上がる、歴史と文化の実相に迫ったノンフィクション! 【目次】 序 ウォーホルのいないウォーホル 第一章 厳粛なる嘲り 第二章 噓石の真実 第三章 炭素の複製(カーボンコピー) 第四章 異なる味わいの偽物 第五章 セイウチカメラを通して見ると 第六章 大いなるシロナガスクジラ 第七章 そしていま、それは本物だ 第八章 旧石器時代を生き返らせる技法 結 大英博物館に見られるように 謝辞 訳者あとがき 参考文献

ユーザーレビュー

  • ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語

    Posted by ブクログ

    美術品の贋作についての話と思いきや、世界には様々な「偽物」があるというお話。とても面白かった。

    絵画だけでなく、戯曲や手紙、化石、ダイヤモンド、香り、自然(野生生物)、鯨の骨、マヤ文明のコデックス(絵文書)、紀元前の洞窟壁画が題材として扱われている。

    本物と偽物を区別する基準は?真正性は、その時代によって変わる、偽物は「悪」なのか。そんなことを考える本だった。



    以下メモ
    (その絵が本物か贋作化を見分ける決め手のところ。芸術性で見分けるんじゃないところが面白いと思ったり。)
    ・何か、いくつか、彼女にはしっくりこないところがあった。ひびが入っていた、経年劣化?そうかもしれないし違うかもし

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    2025年08月09日
  • ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語

    Posted by ブクログ

    2015年、国立歴史民俗学博物館で「大ニセモノ博覧会」という展示があり、偽物を簡単に切り捨ててしまうことができないことを学んでいたが、この本で、より広範囲な偽物とその存在意義を知ることができた。最初は美術の話。ウォホールの死後に作られたシルクスクリーン作品は本物か?中世絵画の贋作を作成したスパニッシュ・フォージャー。どこの誰かもわからない作者だが、特徴的な絵画が今ではコレクションの対象となっている。偽物もストーリーを持つことで、本物のような評価を受けることがあるという例。などの話で本物についての定義が揺らいだところで、科学的な見地からの話になる。人造ダイヤモンドの合成方法を競っている中で、合成

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    2024年07月08日
  • ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語

    Posted by ブクログ

    本物とは何か?偽物とは何か?白と黒の間に濃さの違うグレーが有るように、本物と偽物の間にホンモノやニセモノがあるわけで。本当は、偽物なんて存在しないのかも。

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    2023年06月27日
  • ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語

    Posted by ブクログ

    「ニセモノ」「ホンモノ」の境界線はどこになるのか、そのモノが決めるのかそのモノに付随する物語が決めるのか。
    本物の定義はグラデーションのようでなかなか考えさせられる1冊だった、

    0
    2022年05月15日
  • ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語

    Posted by ブクログ

    ウォーホルが遺した版を使い、生前のウォーホルと同じ手法で刷られたシルクスクリーンプリントは「本物」か? 元素レベルまで天然ダイヤモンドと同一の人工ダイヤモンドを「偽物」のように感じてしまうのはなぜか? ドキュメンタリー映像は本当に「リアル」なのか? 歴史上のさまざまなエピソードを通して、フェイクとリアルの線引きについて考えるノンフィクション。


    本書はウォーホルで始まりバンクシーで終わる。モダンアートは本物を認証する権威への批判と挑戦を内包してこそだから、現代美術の世界におけるフェイクとリアルの線引きは今後ますます混沌としていくことだろう。バンクシーが博物館の展示に紛れ込ませたエセ旧石器時代

    0
    2021年06月04日

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