ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語

ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語

2,420円 (税込)

12pt

4.1

本当のことはいつだって、偽物が教えてくれる!?

ウォーホルなしでつくられたウォーホル作品は本物か?
高クオリティーすぎて、それ自体で価値のついた“オリジナル贋作絵画”とは?
バナナ味とバナナの違いが明らかにする味覚の真実とは?
いんちき化石を信じた18世紀の博物学者の顛末とは?
天然ダイヤモンドと人工ダイヤモンドはどちらが道徳的か?
ネイチャー・ドキュメンタリーは本当に“自然”なのか? and more…!

真贋のグレーゾーンを行き来する事物を通して浮かび上がる、歴史と文化の実相に迫ったノンフィクション!

【目次】
序 ウォーホルのいないウォーホル
第一章 厳粛なる嘲り
第二章 噓石の真実
第三章 炭素の複製(カーボンコピー)
第四章 異なる味わいの偽物
第五章 セイウチカメラを通して見ると
第六章 大いなるシロナガスクジラ
第七章 そしていま、それは本物だ
第八章 旧石器時代を生き返らせる技法
結 大英博物館に見られるように
謝辞
訳者あとがき
参考文献

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ホンモノの偽物――模造と真作をめぐる8つの奇妙な物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    美術品の贋作についての話と思いきや、世界には様々な「偽物」があるというお話。とても面白かった。

    絵画だけでなく、戯曲や手紙、化石、ダイヤモンド、香り、自然(野生生物)、鯨の骨、マヤ文明のコデックス(絵文書)、紀元前の洞窟壁画が題材として扱われている。

    本物と偽物を区別する基準は?真正性は、その時

    0
    2025年08月09日

    Posted by ブクログ

    2015年、国立歴史民俗学博物館で「大ニセモノ博覧会」という展示があり、偽物を簡単に切り捨ててしまうことができないことを学んでいたが、この本で、より広範囲な偽物とその存在意義を知ることができた。最初は美術の話。ウォホールの死後に作られたシルクスクリーン作品は本物か?中世絵画の贋作を作成したスパニッシ

    0
    2024年07月08日

    Posted by ブクログ

    本物とは何か?偽物とは何か?白と黒の間に濃さの違うグレーが有るように、本物と偽物の間にホンモノやニセモノがあるわけで。本当は、偽物なんて存在しないのかも。

    0
    2023年06月27日

    Posted by ブクログ

    「ニセモノ」「ホンモノ」の境界線はどこになるのか、そのモノが決めるのかそのモノに付随する物語が決めるのか。
    本物の定義はグラデーションのようでなかなか考えさせられる1冊だった、

    0
    2022年05月15日

    Posted by ブクログ

    ウォーホルが遺した版を使い、生前のウォーホルと同じ手法で刷られたシルクスクリーンプリントは「本物」か? 元素レベルまで天然ダイヤモンドと同一の人工ダイヤモンドを「偽物」のように感じてしまうのはなぜか? ドキュメンタリー映像は本当に「リアル」なのか? 歴史上のさまざまなエピソードを通して、フェイクとリ

    0
    2021年06月04日

    Posted by ブクログ

    偽物とは本物があってこそだが、その偽物にもストーリーができてしまうとそれはそれで価値を持ってしまうというお話を集めた。スパニッシュフォージャー、ウィリアム アイアランド(しぇーくすぴあの贋作)などはそれ自体か贋作の古典となっている。
    ほかにも、科学的な味、化石のコピーはどうか、 来歴の不確かなマヤの

    0
    2020年12月08日

    Posted by ブクログ

    本物と贋物、本物の贋物、その境は必ずしも明確ではないらしい。
    様々な実例が挙げられていて、楽しむことができた。

    0
    2022年02月04日

    Posted by ブクログ

    個人的には、第2章が面白くなく、第2章の途中で「読むのを止めようかな」と思ったのですが、第2章の残りはひとまず飛ばして第3章を読み始めたところ、そこからは、「これなら読める」と思えた内容だったので、何とか読み切りました(第2章の残りも、あとで何とか読みました)。

    ちなみに、この本を読み終えた直後に

    0
    2021年06月25日

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