国籍問題研究会の作品一覧
「国籍問題研究会」の「二重国籍と日本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「国籍問題研究会」の「二重国籍と日本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「自国民であることをどのように定義するか」はすぐれてドメスティックな問題であり各国の裁量に属する事柄(国内管轄の原則)だが、これが二重国籍を扱う場合となると途端に簡単にはいかなくなる。即座に各国の裁量の衝突が起こるのだがそれが個人そのものを地平として生じるため、個人の人生やアイデンティに影響する生々しい事態に直結するのだ。個人が国家のフロントに立たされているようなイメージ。特に台湾との二重国籍のように日本が承認していない国家が相手の場合は、当該国の法律効果を国内でどのように扱うか、極めて微妙な問題となる。
本書の主張は、今日では二重国籍に伴って生ずる問題、例えば忠誠義務違反や重婚などの問
Posted by ブクログ
二重国籍問題なんて我がコトではないので、気にかけたことさえなかった。蓮舫氏の騒動では、国籍云々よりも個人的に彼女を好ましく思っていないので、ちぃと行儀されりゃあいいと傍観していたし。それでも、大坂なおみさんが昨秋に日本国籍を取得し、米国籍を離脱しないと違法になるとか耳にすれば気になる。そもそも二重国籍なんてあり得ないと、当然のごとく考えてたもんね。そうか、法的にも国の態度もかようにグレーで、それなりに事情があるんだ。確かにグローバル化した現在、見直すべき法制度に違いない。とはいえ、国や裁判所がけしからんとばかりに突き進んでも解決にはならないわ。
Posted by ブクログ
二重国籍と日本
編者:国籍問題研究会
発行:2019年10月10日
筑摩書房
カルロス・ゴーン騒ぎで、彼が三重国籍であることについて、レバノンやブラジル、フランスといった国々は、大らか、あるいは、いい加減だと感じている日本人は少なくないかもしれない。しかし、実は逆なのである。国連の調査によると、2018年末時点で複数国籍を認めているのは実に75%に達し、しかもそうした潮流はむしろ大きくなっている。
単国籍しか認めていない日本が、少数派、あるいは、“異常”とも言えるのである。
本書編者の「国籍問題研究会」は、弁護士、学者、ジャーナリストからなる任意団体で、蓮舫問題を契機に2017年に結成
Posted by ブクログ
大阪なおみ選手の活躍をきっかけにした訳ではなく、蓮舫議員の二重国籍騒ぎをきっかけとして起こった議論を出発点とした新書。
野島さんが執筆陣に含まれていることから手に取ったのだが、残念ながら各執筆陣の記述内容を編集側がうまくコントロールできてないようで、同じような話しが延々続くという感じの内容になってしまった。
また、タイトルに「二重国籍と日本」とあるわりには主要な議論の焦点は台湾との二重国籍に絞られている。台湾は現在の日本では国として認められていないということから、様々な法的に難しい点が生まれているということは、本書から十分伝わってくる。だが、台湾との問題にこれだけページを咲くなら、もう少し