作品一覧
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3.4
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
君主論自体の内容を知らずに読みました。マキャヴェッリといえば漫画嘘喰いのゲームに出てきたなーというイメージ。一般的に誤解されているマキャヴェッリの主張は、君主は悪徳を為さなければならないということ。つまり、けちで残酷で恐れられ約束を破るような君主。転じて目的達成のためなら手段を選ばないという理解になったのでしょう。しかし、君主論はその当時の、新君主に宛てたものであり、君主の性質としての一般論ではなかった。著者のあとがきにもあるように、古典は今読んでみると当たり前のことを書いているように感じられることが多いが、それはその時代背景や政治、文化情勢を考慮に入れていないだけであり、その当時としては画期
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Posted by ブクログ
君主論は、メディナ家にあてた就職論文、ES。
1~11章は国家分類、12~23章は君主への助言、24~26章はイタリア論。
12~14章は軍事論。15~23章は君主の振る舞い方について。
多くの論者は君主は徳を備えるべきと説いたが、マキァヴェッリは、悪徳な資質を両方とも備える必要がある。
気前良さよりもケチ。
新君主国=併合された国家または、完全に新しい君主国、に対する助言。
メディナ家に対して、自前の軍隊の必要性を訴えた。
残酷は、殺戮や略奪を抑止することで、結果的に慈悲深い。
ケチは税金を上乗せしないため。
よくない人間になることも学び、必要に応じて行使すること。
軍事力と悪徳を行使する -