ネイサンヒルの作品一覧

「ネイサンヒル」の「ニックス」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ニックス
    4.3
    1巻3,850円 (税込)
    売れない作家サミュエルはテレビのニュース番組を見ていて驚愕した。映っていたのは長年行方不明の母親、しかも、州知事に石を投げていたのだ! サミュエルは母の伝記で一儲けしようと考え母の半生を調べはじめるが、そこには想像もしない事実が待っていた。

ユーザーレビュー

  • ニックス

    Posted by ブクログ

    30代半ばの元若手有望作家で今は文学の助教授の主人公サミュエルが、母親の知事襲撃事件をきっかけに様々な出来事に遭遇し、自分の人生を再発見する。
    700ページ上下2段組という分量があるので、扱っているテーマも多く親子関係、MMORPG、60年代の反戦運動、テロ戦争、世代の断然、児童虐待、さらにはボーイミーツガールまで、4、5冊の本が書けそうな内容。これは作者のネイサン・ヒル自身も予想外だったようだが。
    これらのテーマを含めながら、最後には綺麗に畳んでいるのでお見事。ただあまりにも長いので途中で脱落すると評価されない気がする。

    0
    2024年07月26日
  • ニックス

    Posted by ブクログ

    2段組700頁越えにビビるが読み始めると意外と軽快。主人公は一発屋のさえない小説家。政治家への投石で捕まった母親の暴露本を書くため彼女の過去を調査をするうちに、意外な展開になっていく。読んでいるときは「こいつロクでもねえな」っていう人ばっかり出てくるのに、最終的にはなぜだか誰も憎くないこの不思議。人は色々な面を持ち合わせていてどれも本当の自分。同じ出来事にも色々な側面があって、どこから見るか、どこを切り取るかで全然違う。そんな基本的だけど忘れがちなことが、丁寧にあぶり出されていく。著者のブラックユーモアも好き。主人公と編集者とのやりとり笑った。

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    2019年05月31日
  • ニックス

    Posted by ブクログ

    私小説というわけでもないのに、作家が主人公の小説というのがけっこう多い気がする。やはり、自分のことを書くのが作家の基本なんだろうか。読者の方は、別に作家志望とかでもないだろうに、やっぱり作家が主人公の小説が好きなんだろうか。よくわからないが、小説が書けなくて、ゲームばっかりやっている大学助教授の話である。ネット環境がいいからと研究室のコンピュータで参戦するというのはどんなものだろうか。

    サミュエル・アンダーソンは大学助教授。一時期、作家を目指したが、短篇を一作完成して以来何も書いていない。今では講義の合間にネットゲームにのめり込んでいる。担当は英文学で、ハムレットを教えている。クレーマーらし

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    2019年04月08日
  • ニックス

    Posted by ブクログ

    枝葉が肥大してともすると冗漫になっていくところはキング御大のようでもあるけれど、時代も組み込み、1人1人の個人史もしっかり描かれ、全体としては物語のうねりも作り出せていていると思う。

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    2019年03月09日

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