テーブルコーディネートや料理が好きなのですが、テーブルコーディネートの先生から「和食はルールが複雑なので、展示の際は必ず調べてください」と言われています。
複雑なコーディネートでなくても普段から迷うことも多く、日本料理は奥が深いなと思っていたところで本書を見つけました。
タイトルはマンガでわかるとあ
...続きを読むりますが、文章多めです。
マナーや約束事の他、食文化の歴史なども知ることが出来て面白かったです。
特に海外との文化の違いを興味深く読みました。
例えば、口の中で複数の食べ物を混ぜ合わせ、自分好みの味を作りながら食べる「口中調味」。
日本人はご飯を口に入れ少し噛んでからおかずを口に入れて味わうことを普通としていますがそういう文化はあまりないそうです。
確かに海鮮丼はかき混ぜないけど、ビビンバは混ぜてから食べるね!
他にも、宣教師が見た日本の食文化、として挙げられた一つに「我々は食事と同時に酒を飲むが日本人は食後に酒宴が始まる。また、我々は話しながら食事をするが歌ったり踊ったりはしない、日本人は黙って食事をするが、食べ終わった後に歌ったり踊ったりする。」「ヨーロッパでは普通女性が食事を作るが、日本人は男性がそれを作る。そして彼らは料理のために厨房に行くこと立派なことだと思っている」などと書かれていたそうで、なるほどねと。
文化の違いのほかにも、関西は昆布だし、関東はかつおだしが主流になった理由の一つに、もちろん航路の都合もあったのだけれど、関西の水は軟水で昆布だしをひくのに適しているのに対して、関東の水は関東ローム層の影響で昆布だしのうまみ成分が溶けにくい性質だそうで、関東では濃いだしがとれるカツオが主流になったそう。
あと覚えておきたいなと思ったのは盛り付け方の基本で、丸い器には角型に作られた料理を、角型の器には丸く作られた料理を盛り付けるといいそうです。丸い椀物(みそ汁)の具は角ばった要素にするとか、お造りは丸い器に盛るというのがお約束なんだって。
和食って奥が深いね!勉強になりました。