本田元の作品一覧
「本田元」の「図解カードビジネスのしくみ」「図解カードビジネスの実務〈第2版〉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
著者は本田元氏。大手流通業で自社クレジット事業を立ち上げ、2012年に独立された方らしい。この本は2016年に初版が出版された本。
感想。
わかり易い。読んでよかった。
備忘録。
・日本人は異なる金融機関の間の即時振込を当たり前だと思っている。米国では3営業日かかり、EU区域内でも3営業日を目標としている。
・海外では銀行本体がクレジットカード業務を行なっている。日本では、戦後の財閥解体を機に金融機関による広範なビジネス展開を規制された経緯があり、銀行本体ではなく信販会社やノンバンクを中心に発展。
・また日本でのクレジットカード業務は、管轄行政が金融庁と経産省にまたがっているらしく、複雑かつ厳しい法規制のもとで行われてきたらしい。
・わかりにくいイシュアとアクアイヤラーの関係が、平易な言葉で繰り返し説明してくれるのでありがたい。
・ブランドの種類。国際ブランド‥VISA、MasterCard、銀聯カード、JCB、アメックス。
・ローカルブランド。MUFG、クレディセゾン、イオンクレジットなど。ローカルブランドは会員を会員の加盟店で決済。イシュアとアクアイヤラー間のインターチェンジが発生しない「アンアス取引という)。これだとローカルブランドの加盟店網に限界があるので、VISAや MastercardやJCBといった国際ブランドを併記することがよくある。
・決済代行事業者=ペイメント・サービス・プロバイダ。加盟店とアクアイヤラーの間に入り、加盟店契約を仲立する事業者。任意登録制。包括的に加盟店の代理となる包括型(ペイメント・ファシリテータ)や、加盟店契約は加盟店が締結する業務代行方式の包括代理店型、情報処理や斡旋業務のみ行うサービス・プロバイダ方などあり。
・店子方式。アクアイヤラーと加盟店の間に包括代理店が入る方式。包括代理店は手数料の差額収益が得られる。
・加盟店→決済ネットワーク→決済情報処理センター→オーソリシステムへと繋がる。決済情報処理センターとしてメジャーなのがNTTデータのCAFIS。その他、CARDNET(日本カードネットワーク)やVISAが設立した日本国内ねっとのGPネット、JTB系のC-REXなど。
・各クレジットカード会社のオーソリシステムは、基幹業務システム(会員管理、債権管理、加盟店管理、資本情報管理)や周辺業務システムと繋がる。その先に対外系システム(銀行との口座振替、信用機関との情報連携、カード作成委託会社への発行指示等)と繋がる。
・フロアリミット。オンラインオーソリを義務付ける基準金額。
・ベロシティチェック。
・クレジットカードは、イシュアはカード利用者に期限の利益を与える見返りに利息や手数料を貰い、アクアイヤラーは加盟店への送客や決済機能提供の見返りに加盟店から手数料を貰う。
・シングルアクアイヤリング。加盟店に対応するアクアイヤラーが1社だけ。そのアクアイヤラーが各カード会社と連携。JCBやアメックスはこれ。対するマルチアクアイヤリングは、加盟店が直接多数のカード会社と加盟店契約を結ぶ。
・督促業務の記載も詳しい。
・その他、オーソリやPCIDSS、3D-secureの説明と易しくて詳しい。
Posted by ブクログ
■日本のクレカ市場が複雑である要因はいくつかあり、効率化更なる発展が見込める領域であるものの、諸外国のユースケースをそのまま当てはめることはできない。
・管轄官庁が決済は経済産業省、融資は金融庁と分かれていること。
・年収が融資総額を決定する総量規制、年収と利用限度額が連動する包括支払見込額算定など稀に見るレアケースな仕組みであること。ただし資金決済法などの成立により規制緩和の動きが出てきている。
・ジャパニーズペイメントオプションは特殊であることからインフラの量産が進まず高コストであることから新規参入が難しい
・日本はFeliCa基盤、世界基準ではEMV(typeA/B)基盤
上記を踏まえ、特にセキュリティ、マーケティングへの活用は興味深い
セキュリティに関しては、
ネット決済が主流になることによる仮想決済カード化、トークン化
オンライン認証としてマイナンバーの使用
マーケティングに関しては、
ジオフェンシングとクーポン連携した顧客獲得(CLO=インセンティブをカード利用者に提供する仕組み)
その他としては、行政発行として補助金などをプリペイドカードとして給付する案は面白い
全体として整理させていてわかりやすく、海外事例が豊富であり具体想起させてくれた。