公務員の課長の教科書ということですが、公務員と民間では、同じ課長でもずいぶん違うものなのでしょうか。この本を読んだ感じでは、議会対応は公務員ならではなのかなと思いました。
パワハラやセクハラが厳しくなって、職場の飲み会や旅行も絶滅、働き方改革やプライベートを重視する若者が増える中、管理職の苦労
...続きを読むは、10年ひと昔とは比べものにならないほど大変になっているのではないでしょうか。
この本は、これから公務員の管理職になるという人を対象に、
Step1 課長になったらまずやる7つのこと
Step2 チームを率いて、成果を上げる
Step3 部下を指導し、成長させる
Step4 発信力・発言力を高める
Step5 会議を制する
Step6 議会対応を身につける
Step7 組織内外で調整・交渉する
というように、順序よくノウハウを披露してくれています。
そんなことわかっているけど、実際にはうまくいかないよ、というのは、この手の教科書にありがちですが、単にノウハウではなく、考え方の根っこのところが示されているので、自分の職場や自分のタイプに合わせてアレンジしてみると、いいのではないでしょうか。
p.95に、係長の歓送迎会の挨拶が紹介されています。「なんとなく課長のマジックにはまってしまって、本当にいろいろ新しい仕事をしたと思います。負担というより楽しく仕事ができて、一緒に取り組んでくださった皆さんにも感謝いたします」
部下にこう言ってもらえたら、管理職冥利に尽きるというものですね。