直江犀の作品一覧
「直江犀」の「可惜夜のヴィヤンド【電子限定描き下ろし付き】」「こんなS彼に抱かせたいBL【特典付き】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
〝…クソが。お前が興味あるのは俺の手だけかよ(数馬)〟
Eros度★★★★
おやおや。これは「神の手」への崇拝が、ひとりの男への恋に変質していく、なんとも観察しがいのある物語ですね。
最高の音を奏でる数馬の手に心酔する直人は、普段こそ鉄仮面のように感情を隠しています。ところが、その手で触れられると初心で素直な反応が次々と露呈する。数馬も最初は直人の泣き顔や身体を面白がり、「もっと虐めてみたくなる」と嗜虐心を刺激されます。しかし実験を重ねるほど、乱されていくのは直人だけではありません。
「…クソが。お前が興味あるのは俺の手だけかよ」。この一言から析出するのは、音楽家ではなく新開数馬自身を求めてほしいという嫉妬と孤独です。直人の中に自分を刻もうと強引になる数馬と、身体だけの曖昧な関係に傷つき「もうこんな関係いやです…」と拒む直人。手を振り払われて初めて、自らの過信と恋心を知る数馬には胸を締め付けられました。
やがて直人も、数馬の音楽以上に本人へ心と身体を乱されていると自覚します。「……お前、俺を好きになれよ。手なんかじゃなくて俺を…」という不器用な懇願に、「好きです」とまっすぐ応える場面は、探究の答えに辿り着いた瞬間。快楽から始まった接触が感情を暴き、二人を対等な恋人へ導く構成が見事です。描き下ろしで数馬が、直人は右手にしか反応しないのではと内心怯えていたと明かすのも可愛い。余裕ある攻めの仮面の下に潜む臆病さまで採取できる、濃密な一冊でした。
可愛い
始まりから、シリアスなストーリーを想像しましたが、めちゃくちゃ甘くて可愛いかったぁ。
格好良くて、少しファニーな魔王様、最高です。
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