作品一覧

  • クイア・スタディーズ
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    非異性愛者を差別・抑圧することで、わたしたちの社会はなにを得ようとしてきたのだろうか。その事実に〈学問〉はどのように関わってきたのか。これまでの〈規範〉に徹底抗戦するクイア・スタディーズの可能性に寄り添いながら、異性愛主義によって侵食されたセクシュアリティの現況を考察し、新たな性と生のあり方を探る。

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ユーザーレビュー

  • クイア・スタディーズ

    Posted by ブクログ

    コメント

    映画ハッシュ!に見る家族という章は面白かった。
    血のつながりや親族との関係性を重視して、そうして関係性を「選択した」パートナーとの
    関係性よりも優位に置き、血縁の重要性を主張する。
    血縁主義的考えが、結婚自体が言うまでもなく、個人と個人の契約関係ではなく、
    依然として家と家との結びつきであり、家父長制の維持ということになる。

    クイアスタディーズの視角という点で、資本主義と絡め、政治的権力に
    利用される恐れを危惧している。
    事実、レズビアン・ゲイ映画祭や新宿のタワレコで同性愛コーナーが設けれられる事や
    伊勢丹メンズ館を作ったりと資本主義に組み込まれてしまっている。



    ゲイのライ

    0
    2009年10月04日
  • クイア・スタディーズ

    Posted by ブクログ

    クイア研究に関する本は初めて読んだけども、非常に興味深い。というか、この岩波の思考のフロンティアシリーズは本当に良書が多くてはずれがないので、入門書としてはグー。

    さて、クイア。まずは最初に驚くことが、クイア・スタディーズの研究対象が明確には定まっていないという指摘。そして「自己記述的な言葉」として用いるために使用している学者もいるということ。本書においては、「クイア」の明確な定義がなされたときに、クイア・スタディーズの大きな目標が一つ達成されるみたいことまで書かれていた(と思う)。

    それとゲイ/レズビアン問題というのは、問題構成もかなり近いのだろうし、基本的に共闘してるんだろうなと愚かに

    0
    2012年03月12日

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