作品一覧

  • ポスト非伝統的金融政策 検証 日本銀行

    ポスト非伝統的金融政策 検証 日本銀行

    ビジネス・実用

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    1巻4,400円 (税込)
    本書は、新しい時代の中央銀行論をテーマとしている。日本銀行が四半世紀にわたり実施してきた非伝統的な金融政策を振り返り、将来再びデフレと闘うことになった場合に備えて政策判断の材料を提供することを目的としている。政策当局者でも市場参加者でもない第三者の視点から、金融政策の効果と副作用を検証し、今後の課題を提示する。  日銀は大規模金融緩和を解除するとともに政策金利を引き上げ、表向きには国債の買い入れ減額(テーパリング)の旗を掲げながら、実際には巨大なバランスシートを縮小するQT(量的引き締め)を進めている。だが、植田総裁の言う「普通の金融政策」に戻るまでの道のりは、長くて険しいものになりそうである。日銀は金融政策のツールボックスにどの道具を残しておくべきなのか、金融正常化の過程で留意しなければならない点は何か、政策当局者が検証しにくい分野があるとすればそれは何で、どのような結論が導き出されるのか――。本書はこうした問いに答える、いわば「民間版の多角的レビュー」である。 【目次】 序章 非伝統的金融政策を概観する 第1章 日銀に代わる国債の担い手は誰か――事実上のQTと国債管理政策 第2章 日銀は当座預金をどこまで減らせるか――最適なバランスシート規模 第3章 観察できない自然利子率と中立金利――日銀の金利政策 第4章 リスク性資産の買い入れ――ETF買い入れは企業ガバナンスを弱めたか 第5章 J-REIT買い入れはリスクプレミアムの縮小やオフィス賃料の上昇につながったか 第6章 累計23兆円の社債買い入れはスプレッドの縮小や設備投資につながったか 第7章 プルーデンス政策――地域金融強化のための特別当座預金制度 第8章 金利ある世界で動き出すたんす預金――店舗やATMの立地状況から銀行券の戻りを考える 第9章 金融正常化で日銀に発生する損失のシミュレーションと中央銀行の独立性
  • 金融正常化へのジレンマ

    金融正常化へのジレンマ

    ビジネス・実用

    3.5
    1巻3,520円 (税込)
    新フォワード・ガイダンス導入! 日銀の長期戦に勝算はあるか? ◆黒田東彦総裁が再任され、2期目5年が始まった。米国、EUが緩和縮小に舵をきり、日銀は7月末に緩和継続のための枠組み強化を発表した。日銀による大量の国債・ETF保有、銀行の業績への影響、景気の過熱感など、様々な影響が現れてくるなかで、日銀は出口までの道筋を示せるのか。 ◆本書は、的確な経済予測と機動的な政策提言を行ってきた日本経済研究センターにおける金融研究をベースに、日銀の異次元緩和の実態や、銀行経営・財政への影響、将来想定される国民負担などを明らかにし、これからを展望する。
  • マイナス金利政策 3次元金融緩和の効果と限界

    マイナス金利政策 3次元金融緩和の効果と限界

    ビジネス・実用

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    1巻2,464円 (税込)
    「史上最強の政策」真の効果は? 賛否両論が渦巻く歴史的な大実験、マイナス金利政策。経済、マーケットへの影響は? 副作用は? 長期停滞論、ヘリコプターマネー論も交え、徹底検証。 2016年1月、日本銀行が導入を発表したマイナス金利政策。1999年のゼロ金利政策以来でいえば第5の非伝統的な金融政策であり、「史上最強の枠組み」と黒田総裁が称する、量的・質的金融緩和(QQE)の両軸にマイナス金利を加えた「3次元緩和」政策です。 少子高齢化が進行するもとで、デフレとの長期にわたる闘いの末に導入を決断したマイナス金利政策によって、日本経済はデフレから完全に抜け出し、成長経路に戻ることができるのか。それともネガティブな効果を経済に与えるのか。日本銀行は財務の健全性を保てるのか。3次元QQE政策はどこまで継続できるのか。 未踏の金融政策の効果とリスクを理論・実証両面から解明するとともに、日本経済が成長を取り戻すための方策を提案します。

ユーザーレビュー

  • 金融正常化へのジレンマ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「戦前・戦時期の金融市場」「日本経済のマクロ分析」と過去の経緯を知ったうえで、金融政策として何をしてきたのか?を総合的に補完する為に本書を読みました。

    結果、金本位制から脱却した「信用」に基づいた現代貨幣のなかで、中央銀行が答えのない中で様々な手を打ってきたことが歴史とマクロ観点でまとめられた良書。

    下手なwebメディアで中途半端に歪められた情報をあさるくらいなら、本書を読んだ方がいいでしょう。

    興味深かったのが、日銀がETF・REITや長期債券まで買ってることで、出口戦略でほぼ確定している損失をどのように補填するのか?ってとこですね。ここらへんは法制度含め明確な会計の仕方や対応方法が決まっていないことから、政府機関が大きく財政出動できない足枷になってるように感じました。ランダルレイのMMT現代貨幣理論入門では議論展開しきれていない領域が、多分にある感じでしたね。

    本書の問題提起として「すでに出口戦略に舵を切ったFRB,もうじき出口戦略を始めるECB、で、日銀は?」だったのですが、コロナショックでFRBは無制限QE級な対応してしまってるので、現状を加味した新版を期待したい。

    あと、自然利子率とシャドーレートの話は面白かった。

    まぁ債券や中央銀行のオペレーションは相変わらず3割ぐらい理解できてませんがꉂꉂ(ˊᗜˋ*)

    0
    2020年06月26日
  • 金融正常化へのジレンマ

    Posted by ブクログ

    アメリカは、量的緩和を利子に換算した影の利子率によると、2014年からすでに引き締めだった。

    期待インフレ率が2%で長期金利を0%にできるのは、実質均衡利子率(自然利子率)が―2%の場合だけ。

    スイスは1%でもデフレを防げると考えていたが、その後十分でなかったことがわかった。1%のインフレ目標は常にデフレ圧力にさらされることになる。

    日本はフィリップス曲線の傾きが小さい=失業率と物価賃金の相関性が低い。バブル時代も物価は安定していた。

    日銀は、銀行が保有する株をマクロプルーデンス政策のために購入した経験がある。現在のように巨額のETFを買うことを宣言しているのは異例。

    長期国債の買い入れは、YCCによって、ステルステーパリングが可能だった。ETFは出口がない。
    今はTOPIX連動型のほうが多い。
    株式全体に対しては日銀保有は3%程度。しかし浮動株に占める割合は70%以上になる株もある。
    JREATは、都市部の地価上昇の原因になっている可能性がある。
    日銀の買い入れは、後場の価格維持になっている。

    物価上昇率が安定的に2%になった場合、実質金利を高めに誘導する必要がある。

    金融正常化の過程で、日銀は債務超過になる可能性がある。新興国の実績では、中央銀行の債務超過は高インフレを引き起こす。チェコ、イスラエル、チリでは、緊縮財政が組まれたため大きな問題が起きなかった。

    日銀相手に信用リスクは心配しないから、債務超過でも問題ないとする説もある。

    日銀と政府を合わせた統合政府でみると、政府が日銀に国債金利を払い、それを納付金で還元している。

    自然利子率は潜在成長率に一致する。潜在成長率は労働人口に影響されるから自然利子率は上がらないのではないか。とすると日銀は実質金利を上げなくてもいいが、物価は上昇しないのではないか。円安による輸入物価、原油の上昇以外の要因はなにか。

    人口減少は、負の資本希釈化効果により、自然利子率を低下させる。労働者一人当たりの資本量が増加するので、追加資本による利益は減る=負の資本希釈化効果。


    20250609再読ーーーーーーーーーーーーーーーー
    ストックビュー=ストック効果が働き、より少ない買い入れで同じ金利水準を実現できる。
    カナダは、1935年から1975年まで国債の直接引き受けをおこなったが、ハイパーインフレにはつながらなかった。
    オイルショック後にインフレ率が10%を上回り、国債を放出して引き締めた。

    女性や高齢者の労働供給によって、賃金上昇が抑えられた。その結果インフレにならなかった。
    バブル期も物価上昇率は安定していた。フィリップス曲線の勾配が緩い。
    家賃は本来下落するもの(経年劣化によって)。アメリカではヘドニック法で調整している。
    日本の公共料金は上がりにくい。大学授業料も上がらない。
    オンラインショップのほうが価格競争が激しい。

    日銀のETF購入によって、株価の価格発見機能が低下、浮動株の減少で流動性が低下、企業のガバナンスの低下、日銀の財務健全性のリスク、などがある。
    YCCへの転換によって、日銀は長期戦に出た。
    当座預金の付利で金融機関の収益を確保し、金融仲介機能を守る狙いがある。

    中央銀行が債務超過に陥ると、解消のために多額の通貨発行益が必要になり、高率ないんふれが必要になる。バランスシートの棄損は中央銀行の独立性の危機になる。

    シニョレッジは、マネタリーシニョレッジ、機会費用シニョレッジ(利息によるもの)、インフレ税シニョレッジがあり、どれも同じ金額になる。
    中央銀行の一時的な債務超過は破綻には直結しない。
    人口減少は自然利子率の低下につながる。負の資本希釈化効果。

    0
    2019年10月21日

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