ブルック・ハリントンの作品一覧
「ブルック・ハリントン」の「ウェルス・マネジャー 富裕層の金庫番――世界トップ1%の資産防衛」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ブルック・ハリントン」の「ウェルス・マネジャー 富裕層の金庫番――世界トップ1%の資産防衛」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
資産を世代を超えて継承し、代々社会において尊敬される一員であるのはそれ自体簡単な事務ではない。阻害要因の一つに、子弟のモチベーションを勉励することが難しいことがある。一生食うに困らないことがわかってしまうと、無気力な子弟をビジネスに精励させることは一工夫要ることなのである。本書にも、「どんなに栄えた家族であっても、必ずジャズかなにかに入れ込んだ叔父かなにかが出現して、財産を使い尽くすようになる」といったことが書かれている。日本に伝わる洒落歌「売り家と唐様で書く三代目」と同趣旨の格言である。構造的に発生する困りごとというものは、万国共通で発生するようなのである。
Posted by ブクログ
【受託者の役割が封建国家に応じて登場したように、ウェルス・マネジメントは、世界の最富裕層が創造して住まう超国家的な空間の副産物なのである】(文中より引用)
オフショア国家や現代の金融技術を駆使しながら、富裕層の金庫番を務めるウェルス・マネジャー。これまであまり光が当てられてこなかった彼/彼女らの世界の内側に入り込み、どのように資産の防衛がなされているかを詳述した作品です。著者は、本書のためにウェルス・マネジャーの資格まで取得したブルック・ハリントン。訳者は、優れたノンフィクションを多数訳している庭田よう子。原題は、『Capital Without Borders: Wealth Manage
Posted by ブクログ
富裕層の税・相続を一手に引き受けるウェルスマナジャーの実態を解説した書籍。このために著者はウェルスマネジャー研修プログラムSTEP(Socierty of Trust and Estate Practitioners) を2年間受講し、世界標準資格まで得ている。内容は超資産家の知られざる脱税の手口(合法なので租税回避と言うべきだが、庶民から見れば明らかに脱税)となぜそれが可能かを記す。要は金持ちは国際法の隙間を縫ってオフショアと呼ばれる小国(ケイマン島、ヴァージン諸島、マン島、ジャージー島等)の法律を捻じ曲げて、インチキを合法にしてしまうということだ。インチキの内容は信託・財団などをつかった租
Posted by ブクログ
富裕層の資産管理をしている人はどういう人かについて書かれている本。
著者自身は学者でしかないのだけれど、実際に資産管理をしている人の信用を得るために資格を取ってインタビューしていたりととっても実学的な内容。
興味深かったのは、富裕層の資産管理に最も重要なのは運用成績なんかよりも依頼者のとの信頼関係で、資産防衛の相手は国が一番なんだけれど、家族や友人も多くの場合対象になって、だからこそ金庫番は家族以上の信頼がおける人が望まれるみたい。ひたすら金儲けに走るんじゃなくて信用が重視される状況を中世の騎士の関係になぞられて話がなされるさまは、時代が変わっても基本は変わらないのだなぁって思わされた。