毎日、ねてばかりいた怠け者のジラーが、白いサギを飼い始めました。そして長者の屋敷に忍びこみ……。
自然にゆったり読める、読みやすい文章でした。昔話っぽいのですが、古めかしい言葉が出てきて困惑するようなこともなくて、おはなしに自然と集中できました。
おはなしも好き。
表紙のジラーが、いかにもダラダラ
...続きを読む~、のらくら~としてそうで良い表紙だなあ。根は善人そうだし、阿呆なだけではない何かを持ってそうな顔をしているし。実写化するなら大泉洋さんでどうでしょう。
沖縄の話だそうで、紅型の背景と、力強い筆の線で描かれた人物などが、遠い琉球の世界に誘ってくれました。
ジラーが、知略でオトヅルと結婚してもひかないで済んだのは、最初のシーンで二人が仲良さそうにしているからだな。あのシーンが無かったら、怖かった。結婚したら、ジラーがちゃんと働いている所も、安心ポイントでした。