ジョン・F・ケネディの作品一覧
「ジョン・F・ケネディ」の「勇気ある人々」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ジョン・F・ケネディ」の「勇気ある人々」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
この本にこの年(40)まで出逢えなかったことをうらめしく思います。同時に、この本に人生の中で出逢えたことに心から感謝します。
本書は1955年に当時米国上院議員の職にあったジョン・フィッツジェラルド・ケネディ自身が、8人の先輩上院議員(米国南北戦争前後の議員)が身をもって示した勇気について記したものであると同時に、後に著者自身が米国第35代大統領として全世界に向けて身をもって示した数々の「重圧のもとでの気高さ」の根源に触れることができる貴重な一冊です。
本書のタイトルを見た時、「口に正義を唱え始めた瞬間から、その人の不幸が始まる。」というある人の言葉を思い出しました。私的にはこの言葉は一定の事実を的確に表現していると考えています。
しかし本書は、勇気・良心・信念・誠実さといった問題を扱っているものであり、それらと正義を明確に区別していました。正義については扱っていません。それ故に、本書は60年近くたった今も色褪せず輝きを放っているのだと思います。
著者は本書の最終章(第11章 勇気の意味)において、慎重に言葉を選びながら自らの言葉の最後を次のように締めくくっています。
「過去の勇気の話は、勇気の構成要素を明らかにしてくれる。過去の話から学び取れるものがある。過去の話は希望の源であり、創造的刺激を与えてくれる。しかし、それは勇気そのものを我々に授けてくれるわけではない。この勇気を求めて、われわれは一人ひとり、自分自身の魂の奥底まで目を凝らさなければならないのだ。」
我が国にも勇気・良心・信念・誠実さを学べる事例はあります。それでも本書は、我々日本人も読む価値のある、世界的な名著であると思います。
本書に出逢えたことを、心より幸せに感じます。
Posted by ブクログ
J.F.K.ことジョン・フィッツジェラルド・ケネディは、93年まえの1917年5月29日に生まれたアメリカの第35代大統領。
二十世紀最高のリーダー? 何故か日本でも、クリーンなイメージが定着しているようですが、ご多分にもれず私も小学生の頃は正義の味方みたいに思っていたのですが、あにはからんや、実はとんでもない食わせ者かも知れません。
たしかに、第三次世界大戦にもなりかねないキューバ危機の回避とか、黒人問題への取り組みなど、その成し得た功績は大きいように喧伝されていますが、キング牧師の釈放など黒人差別撤回運動への理解などは、どうもかなり政治的に利用した面(黒人票の獲得)がみえますし、最大の汚点・犯罪的な行為は、なんといってもあの時代、ベトナム戦争への積極的介入をしたことによる泥沼化に寄与した張本人だったことと、マフィアとの黒い関係、新興の独占資本の代弁者としての動向が、やがて世紀の一大イベントとなる狙撃暗殺事件にいたる要因となるとは、お釈迦様でもご存じありませんでした。
1963年11月22日、折りしも日本とアメリカのあいだの最初の衛星通信テレビ中継が始まろうとしているとき、何が見えるのかドキドキしている次の瞬間、画面に映し出されたのは、テキサス州ダラス市内をパレードするケネディ大統領が撃たれるシーンだった、といいます。
これを小学5年生のときの父は、ちょうどクラスのみんなで教室の小さなテレビ画面を食い入るように見ていて実体験したといいますが、最初、なんだ映画かドラマなんだ、と思ったらしく、でもすぐ実際の映像だというこを理解して、それこそ跳び上がって驚いたそうです。
もちろん本人の実力はたしかにあるのでしょうが、中原中也とかジェームス・ディーンとか松田優作とか尾崎豊などといった夭折した人たちが、実像以上に過大評価されるきらいがある傾向と同じように、この暗殺されたということ事体が、何かしら悪によって正義がないがしろにされたという印象を強くさせるものが、必要以上にあるのかも知れません。
この本は、情熱に燃えて理想と主義主張を、信念と良心を高らかに歌い上げて人びとを感動させた本であり、あの有名な「国が自分のために何をしてくれるのかではなく、自分が国のために何ができるのかを問いかけていただきたい」というフレーズが象徴するように、政治家としてのマニフェストとでもいうような、いま読むとかなり空虚なとりつくろった文章に思える、でも当時は熱狂的に支持されて読まれた本です。ちなみに、これは1950年代の大ベストセラーでピュリッツアー賞を受賞したということです。
理想と現実、真実と政治、言葉と実際など、相克するこれらのテーマはむかしも今も変わらない、いやひょっとして、もしかして愚鈍で狡猾な人間のことですから、永遠に解決できないものとしてあるのかも知れません。
Posted by ブクログ
ジョン•F•ケネディの信念触れることができる本。何度も読むべき。そして考えるべき。
著者の暗殺シーンぐらいしか記憶が無かったが、その内面に触れられたことがとても嬉しい。彼が仮にあそこで助かった時、彼しか出来なかったことはたくさんあっただろうと思うととても残念である。しかし、その信念はこうやって本に残ったことはとてもありがたいことである。
政治不信は我々の無知が引き起こしていると改めて思う。なぜなら政治家を選ぶのは我々だからだ。政治家の信念とその行動をつぶさに観察していれば誰を選ぶかは自明なはずだ。仮に自分の利益に反した行動をとったとしてもそれがその政治家の信念であれば仕方が無いと思わねばならないと思った。任せたのが自分だからだ。
自閉症スペクトラムの子供たちのなかには、私情を挟まずに理性でものを見ている子もいる。そして、自分を顧みずに無謀な状況でもその信念を貫く。結局のところ、この特徴は必要なものだと改めて思わされた。
感想を書こうとして思索したら、高河ゆんの「アーシアン」というコミックスを思い出した。主人公たちは彼らの世界の禁忌を当然とは受け入れず、自分の信念で行動している。この本で出てくるのは基本的にむっさいおじさんばかりだがひたむきさ、健気さは負けてはいない。
一方、孫子は、智、信、仁、勇、厳なり、と知識を最優先に考えるが、その根底には当人の価値観があるはずだ。この本に出てくる政治家は、米国の話なのだが、州では無く連邦に身をおいて判断する。しかし、選出したのが州だから利害が合わなかったのだ。
センチメンタルになっても仕方が無いが、冷静かつ理性的に、かつ、地球もしくは宇宙的な視野を持つヒトが政治家にもどんな分野にも必要なのだと思う。自分の目指すものを見失わない信念を持つことと併せて。