男性がビジネスの現場で好印象を持ってもらえるためのいろはがもう羅的に述べられています。私が数ある身だしなみの本の中で本書を選んだ理由は筆者が女性であるという点です。本書の最初にスーツの正しい選び方についての話がありますが、筆者は「スーツは女性に選んでもらってはダメ」と明言しています。ジェンダー問題
...続きを読むに厳しい昨今このような言葉を男性筆者が書けば差別だと批判を受けるでしょうが、同性であるからこそはっきり言えたのでしょう。
また、香水や髪型ひげなどの整え方も教えてくれますが、その際も女性に対し、この香水はNG、女性は髪はもちろん指先まで見るなど、述べられていますが、これも筆者が女性であるからこそ説得力もあり、心に刺さりました。
さらに、本書は少し甘えの部分を残していてくれることも好印象でした。甘えとは「完璧な身だしなみを整えるならこうだ」と述べたのちに「これが無理(ハードルが高い)ならせめてこうしなさい」という構成であるため、初めから完璧を目指せそうなものと、そうでないものでやり方を変えられました。
総評として本書は少しの努力でビジネスチャンスを逃さなくする外見を作るための一冊です。そして同じようなジャンルの中で本書が秀でているのは筆者が女性であることであると私は感じました。