★★★★☆
非常に具体的で参考になる。
【内容】
東京銀行時代に伝説の為替ディーラー・若林栄四氏の下で鍛えられ、外銀の為替部長など要職を歴任してきた本物のプロである著者が、自らが日常使っているスイングトレードのテクニックをわかりやすく体系的にまとめた初めての本。
【感想】
具体的だった。これまで読
...続きを読むんだ本はどうしても論理的だったので、その思想を実践するときに誤りが生じていた。
特に、「自分の目標金額は意味が無い」とナンピンの仕方には感服した。
今後は、中長期トレンドを意識して、方向性に準じた降り方をしよう!
【引用】
・成功するのための第一歩は、「トレンドが発生したかどうか」を判断できる目を持つこと。
・チャートは長いものから順に見ていって、中長期のトレンドの方向感を探っていくことが大切。
・「移動平均線」
31ヶ月移動平均線で長期トレンドを見る。上なら円安。下なら円高。これにトレンドラインを加味する。
・「ボリンジャーバンド」。
+統計学上、移動平均線±1内には68.2%、±2内には、95.4%の確率で相場は分布する。
→利食いや損切りに利用できる。
+幅が狭い状態が長く続いた場合や、急速な収縮はその後、爆裂する可能性を示唆することが多い。
・短期トレンドが長期トレンドと異なる「逆張り」の場合は、利食いはこまめに!損切りは浅く!値頃感でやるな!
・短期トレンドと長期トレンドの方向による取引の違い
+順張り→利食いは欲張る!損切りは深めに!トレンドが変わったことが明確になったら閉じよう。
+逆張り→利食いは素早く!損切りは浅く!
・指標による取引
+予想外で利が乗った→欲張れ!
+予想通りで利が乗った→素早く!
・逃げるまもなくとんでもない値になったら、落ち着いてリバウンドを待とう。
・「何か変」と思ったら逃げろ!
・「自分の目標金額」は意味が無い。あくまでトレンドを意識すること。
・損切りには2つある。「絶対的な損切りポイント」と「当面の損切りポイント」
+「絶対的な損切りポイント」→ここに達したらトレンドが変わる。or これ以上の痛手は勘弁の位置。
+「当面の損切りポイント」 →中長期に順張りの場合は、「絶対的な損切りポイント」と同じ。逆張りの場合は浅め。
・利乗せ(ピラミッディング)。必ず中長期に順張りの時のみ行う!
+エントリーが正しいとも乗ったらすぐ利乗せを考える。
+MAXで当初の5倍。
+チャートポイントを抜けたところで段階的に増やす。
+利乗せポディションの逆指値は、前日の最安値からちょっと外したところ。達したら、全ポジション手仕舞う。
・ナンピン必ず中長期に順張りの時のみ行う!
+1回限り
+「絶対的な損切りポイント」の直前に行う。
+逆指値は、その「絶対的な損切りポイント」で行う。
+目標はチャラ逃げ。
→もしかかっても被害が少ないし、成功すれば利が大きいから。
・ドル円相場の特徴。40pipsの調整がないまま、1直線に180pips~220pipsいくと調整が入る。
・時間足のマドは埋められる。
・揉んでいるところはもう一度試される
・200pipisリバースしたら、その動きは暫く続く
・夜中に重要なことは考えない。人間は夜中は悲観的になる。
・「相場がどうなる」かは誰にも分からない。「相場がどうなった」なら、「どう行動するか」を準備し従っていく。
・本間宗久翁の「三位伝」
+機に待つに即ち「仁」・・・チャンスが来るまでじっと待つ。
+機に乗じるに即ち「勇」・・・チャンスが到来したら流れに乗って果敢に攻めよ
+機に転ずるに即ち「智」・・・柔軟に対応して考えや気持ちを切り替えよ