ほぼ毎日のように同じ電車に乗るサラリーマンがいる。着ているものは毎日違うが、お尻の中央ぐらいに裾がくる短め丈のジャケットに、ソックスチラ見せのこれも丈短めのズボン、ヤワな素材のトートバッグ。これが彼のスタイル。痩せ型で似合っていておしゃれさんだとは思うが、この本ではすべてNGです。ちなみに私は彼を「
...続きを読むゲイ君」とひそかに名づけている。
彼はクリエーター系の職種でそういうユルい服装OKな職場なのかもしれない。しかし管理職ならアウトだね。その見た目でわかることは、ファッションにこだわりがあるってことだけで、仕事がデキるようには見えないよ。ビジネスにおいては、この本の項目の2つめそのまま、“必要なのはファッション誌のいでたちではない”のだ。自分のために装うのではなく、相手のために装わなければならないとも。まさにその通り。
『人は見た目が9割 』という本があったが、この本はその延長上にある。服装についてさらに詳細に書いたものと思えばよい。
内容は完全に男性向けなので私には直接関係ないが、男性のスーツスタイルについて日頃から私が思っていることとこの本の内容はほぼ一致しています。スーツは紺かグレーだけ、黒はNG。ネクタイは隙間なくきちんと締めること、等々。ネタバレになるのでこれ以上は書きませんが。
身につけるものそれぞれの詳細についてだけでなく、それらから受ける印象まで、ほぼ同意。見た目の印象の重要性をもっと意識したほうがいいと思いますよ、男性諸君。
そして就活生よ、黒のスーツはやめたまえ。特に女子大生。黒のスーツは「就活生に見えるスタイル」で半人前臭がするんだよね。企業の採用担当はダメ出しまではしないだろうけど、横並び意識と主体性のなさがみえみえ。ダークグレーのスーツをきちんと着ているほうが賢そうに見えます。
でもね。夏になると増殖する半そでワイシャツ、ノーネクタイ、ビジネスバッグは肩から斜め掛けのサラリーマン(プラス大抵猫背)…よくないんだけどさ、非難する気にはなれない。通勤の往復の時間ぐらい、脱力してたって、許してやるよ。仕事を始めればピシッとなるわけじゃないんだろうけど。