思い返せば中学2年生ごろからオシャレに目覚めた私であったが、センスはイマイチだった。
原宿に初めて行ってみたはいいが、人の多さに驚き、髪型も決まらない、生まれつきの近視で乱視だったために可愛くないメガネ。
お小遣いは少ないし、ファッション誌は恥ずかしくて買えない.....
と、もがいていた時期であっ
...続きを読むた。
本書は男子学生向けではあるけれど、ファッションの基礎が載っていて、もし、当時読んでいたら、あんなに迷走しなくても済んだのに、と女子学生だった私は思う。
いまは本当に恵まれていて、雑誌を買わなくてもネットで情報は入ってくるし、ファストファッションは安くてオシャレ(ZARAやH&Mは大好き!)。
小学生だってびっくりするくらいかっこいい。
でも、きっと、そんなオシャレな人ばかりではない。
無難にまとめようと思っても、なんか地味、なんかダサい、力入りすぎ.......
そんな迷える子羊には先ず、この一冊。
ストリートファッションは4種類に大別できる。
トラッド、ロック、フォークロア、カジュアル。
この変遷を見ていると、ファッションとは実は奥深いことに気づかされる。
少しずつ変化させながら、古い物にも立ち戻り、そこから新しい物を作り出す。
でも、難しいことではない。
いいな、と思った物に対する知識を持ち、他人の意見も取り入れていくことで、自分自身が変わっていく。
これってとても面白いことじゃないか!
私がとても面白いと思ったのは日本初来日が話題となったコンチータ・ヴルストのイラスト。
本物もなかなかにインパクト大なのだが、ジェンダーレス、ボーダーレス、これが今の時代を表していて面白い。
歳をとればとるほど、過去の栄光や自分の中の普通に固執してしまいがちだ。
もちろん流されない部分もあって当然だが、流れに乗ることで他人を認め、理解する場面も出てくる。
それを頭のどこかに置きつつ、自分らしいファッションを楽しみたい。