京都で骨董用品のてっさい堂。小さきものとして、まめ皿、帯留、ぽち袋の3つのコレクションを本にした。大量のストック、並の収集家ではないくらいある。
豆皿は、使い方次第だという筆者の例示のとおり、料理を小さくして、数多くの料理を出すととてもオシャレだ。また、アートとしても、その唐草や動物や幾何学の模
...続きを読む様を見れば明らかで、飾りとしても綺麗だ。珈琲や紅茶のそばで、そっと出す角砂糖置きとして豆皿を使うとか、なかなかの感性。女性ならではの繊細な扱いかただなと思う。かわいくて、集めてしまう。コレクターの心を虜にしてしまったのだろう。
ぽち袋は恥じらいの文化であり、チップとは違う。ぽちは、小さいとかわずかという意味で、西の花柳界での祝儀や心付けに使われたそうだ。花札柄から、おばけまで、本当にいろんな種類がある。このぽち袋が素敵だと、センスがあるなと思ったりする。気配りの一つであることに変わりないだけに、自分らしいぽち袋を見つけたいものだなと。