靴川の作品一覧
「靴川」の「秘匿のΩは運命を殺す~ほどけた糸を結びなおして~【一気読み!】」「七日間の夜伽 因習村で嫌いなアイツと【単行本版】」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
〝紫宮のきれいな身体を白蛇様に見てもらおう。ずっと大事にしてきたんだもんな(光佑)〟
Eros度★★★
おやおや。神様の前で七日間の夜伽に臨む因習と、相性の悪い二人。この組み合わせに、こんなにも切なさと萌えが詰まっているとは!五十年に一度の神事を描く本作は、怖さよりも、信仰と個人の気持ちが噛み合わないもどかしさが胸に迫ります。
都会育ちで経験豊富な人たらしの攻め・光佑と、白蛇様に身を捧げてきた不器用な受け・千影。仲良くしたい光佑に対し、千影には幼い頃に泣かされた因縁もあり、歩み寄れない理由があるのが切ないです。手荒れや傷まで気にする姿には、神に喜ばれることを生活の中心に据えてきた重みがありました。
「恋愛も憧れも経験ないなんて真っさらすぎてなんかせつないな…」。光佑の独白に胸がきゅっとなります。白く守られた日々に、まだ自分の願いの色がない。その寂しさを拾う眼差しに惹かれました。
濡れ場は、義務や羞恥、好奇心、いたわりが交差する場面として機能しています。身体が近づいても心は追いつかず、千影の拒絶する表情が揺れる瞬間に萌えました。「ずっと大事にしてきたんだもんな」と光佑が献身を認める言葉には、ほっとする温かさも。まだ恋と呼べない距離を急がず描き、村の神事にも問いを広げる構成が魅力です。
因習村や神を巡る世界観、人たらし攻めと不器用な受け、険悪な二人の緩やかな関係変化が好みの読者におすすめです。